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開催期間 2019年5月1日~5月14日 +イベント概要 イベント概要 早期クリア ステージステージ1 謎のファッションショー会場 ステージ2 ファッションショー ステージ3 謎の真相 ステージ4 ファッションショーを終えて ランキング 個人目標 スペシャル報酬 基本情報 連動ガチャ イベントショップ景品一覧 復刻イベントアバターガチャ コメントフォーム 早期クリア イベントページにログインしてから48時間以内にステージ4をクリアすると アバターが貰える。 アイテム ウェディングドレス風モデル服 画像 部位 衣装 連動効果:なし ▲▼ ステージ ステージ1 謎のファッションショー会場 ステージ1 謎のファッションショー会場 通常ステージ 消費体力2 獲得Ep2 EXステージ 消費体力2 獲得Ep4 ステージクリアで 肉球スタンプ2個 これからどうしよう? 周囲を見回す スタイリッシュな男に話しかける 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 貴族のような男に話しかける 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 軟派そうな男に話しかける 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 怪しい男に話しかける 失われた時って何? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 あなたは誰? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 ここはどこ? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 生徒に話しかける 綺麗な場所だね 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 色んなヒトがいるね 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 あっちに怪しい男のヒトがいるよ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 ステージ2 ファッションショー ステージ2 ファッションショー 通常ステージ 消費体力2 獲得Ep2 EXステージ 消費体力2 獲得Ep4 ステージクリアで 肉球スタンプ2個 ファッションショー 怪しい男を見る 生徒は肯定してるようだ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 生徒は否定してるようだ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 生徒は感想を言ったようだ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 貴族のような男を見る あなたは誰? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 どうしてここに? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 その服は? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 軟派そうな男を見る あなたは誰? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 有名人なの? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 その服は? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 ステージ3 謎の真相 ステージ3 謎の真相 通常ステージ 消費体力2 獲得Ep2 EXステージ 消費体力2 獲得Ep4 ステージクリアで 肉球スタンプ2個 ファッションショーはまだ途中だが、自分たちの出番は終わった スタイリッシュな男を見る 今一瞬、透けて見えた 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 怪しい男とは知り合い? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 後ろのヒトたちは誰? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 怪しい男と話す ここにいる皆について聞く 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 この場所について聞く 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 ここから出られるか聞く 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 大人しくしている 生徒は楽しかったようだ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 生徒は緊張していたようだ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 生徒は感想を言ったようだ 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 ステージ4 ファッションショーを終えて ステージ4 ファッションショーを終えて 通常ステージ 消費体力2 獲得Ep2 EXステージ 消費体力2 獲得Ep4 ステージクリアで 肉球スタンプ2個 ファッションショーが終わった 怪しい男と話す 無念について聞く 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 動機について聞く 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 男の話を聞く 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 生徒に話しかける 夢みたいな体験だったね 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 これで元の世界に戻れるね 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 皆が消えてしまうのはやっぱり寂しい? 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 皆と話す スタイリッシュな男 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 貴族のような男 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 軟派そうな男 10K、3JIN、肉球スタンプ1個 ▲▼ ランキング 順位 1位~100位 101位~300位 301位~700位 701位~1200位 アイテム 失われた時を越えて 貴族系中世ファッション 眩い光に照らされて スーパーモデルシルエット 画像 部位 衣装 衣装 背景 背中装飾 ▲▼ 個人目標 ep アイテム 3800 ガチャチケット 3500 カラフルポップなファッションスター 衣装 3250 肉球スタンプ×5 3000 ガチャ補助チケット 2750 肉球スタンプ×3 2500 カラフルジョイフルサングラス 頭装飾 2250 肉球スタンプ×2 2000 イベント君×1 1500 ガチャ補助チケット 1250 輝く宝石のガラス仮面 頭装飾 1000 イベント君jr×3 750 応援団×1 500 デートチケット 250 肉球スタンプ×1 100 イベント君jr×1 50 肉球スタンプ×1 ▲▼ スペシャル報酬 ep アイテム 20000 復刻イベントアバターガチャチケット 17500 復刻イベントアバターガチャチケット 15000 復刻イベントアバターガチャチケット 12500 復刻イベントアバターガチャチケット 10000 復刻イベントアバターガチャチケット 7500 復刻イベントアバターガチャチケット 5000 復刻イベントアバターガチャチケット ▲▼ 基本情報 初期体力30、最大体力300(ステージクリアで+45) 体力は5分で1回復 イベント君で全回復、イベント君Jrで100回復 すれ違いで獲得Ep2倍にならない 連動ガチャ 第49弾期間限定ガチャ【秘密のラブカルテ】の シナリオレア、ハイレアを所持していると 最大でEpが25加算される(1個につき+5) アバター シナリオレア ハイレア 画像 アバター名 秘密のラブカルテ 禁断のHospital room 危険な拘束ベッド 見晴らしの良い病院 type1 見晴らしの良い病院 type2 イベントショップ景品一覧 アイテム 画像 部位 肉球スタンプ 上限 シンプルファッションモデル 衣装 20個 6個 type1 type2 type3 type4 type5 type6 モード系現代ファッション 衣装 20個 6個 type1 type2 type3 type4 type5 type6 シャドウメイクキャップ 頭装飾 15個 6個 type1 type2 type3 type4 type5 type6 カラフルアップライト 体装飾 15個 6個 type1 type2 type3 type4 type5 type6 アイテム 肉球スタンプ 上限 応援団、イベント君 20個 5個 イベント君jr 15個 5個 ラブケーキ、ハッカキャンディ 2個 10個 各属性値+1キャンディ 各属性値ー1キャンディ 復刻イベントアバターガチャチケット 100個 3個 3000K 20個 上限なし 1500K 10個 上限なし 150K 1個 上限なし ▲▼ 復刻イベントアバターガチャ 通常イベントで入手できる復刻イベントアバターガチャチケット1個で1度回せる チケットは基本的に通常イベントで7個までしか入手できない ハイレア、レアは過去の通常イベントランキング景品のリペイントアバター アイテム 画像 部位 ハイレア 桜花絢爛 Repaint ※こちらはオリジナル 衣装 レア 桜扇子 Repaint ※こちらはオリジナル 背中装飾 擬人茶屋 Repaint ※こちらはオリジナル 頭装飾 ノーマル おうちdeシネマ 2013年5/9~5/23 手放せない彼ら 衣装 ガォ ピョン コン ニャ ワン 慌ててお片づけ 衣装 ネイビー ピンク ライトグリーン ライトブルー 背中装飾 SIGZA KREVIA JIERA GQUOS 春のスタンプラリー 2013年4/4~4/18 旅の途中 衣装 白 緑 桃 紺 懐かしき風景 背中装飾 type4 type3 type2 type1 お花見アフロ 頭装飾 桜 水 黄 Chaser 衣装 type2 type1 Judgement 衣装 type2 type1 サラリーマンと花見と 衣装 茶 紺 黒 灰 ベージュ 桜舞い散る昼下がり 衣装 type3 type2 type1 お留守番イベント 2012年6/8~6/21 頭装飾 ムクゲ ナツツバキ 頭装飾 ノーテンキノコ ワンデッドマッシュルーム 巨大化キノコ シンプルヘアピン 頭装飾 白 赤 黒 畏怖を纏いし者の子孫 体装飾 弐 壱 Autumn Festival 2012年11/8~11/22 絢爛浴衣 衣装 ベージュ 橙 緑 白 桃 茶 赤紫 赤 青緑 お月見 2012年9/6~9/20 マイペット 衣装 type2 type1 マラソンイベント 2012年5/10~5/24 黒衣の影役者 頭装飾 橙 緑 白 茶 赤紫 赤 青 紫 黒 黄緑 ウィンドブレーカー 衣装 ブラウン ホワイト ピンク マゼンタ レッド スカイブルー パープル オレンジ グリーン バレンタイン 2012年2/9~2/22 アルミハートバルーン 体装飾 blue purple pink バニーイヤー 頭装飾 navy black クリスマス 2011年12/7~12/20 フォーマルレザージャケット 限定色 衣装 type5 type4 type3 type2 type1 ホーリーナイトブレイズ 限定色 背中装飾 type2 type1 ウィッシュスター 限定色 背景 type2 type1 衣装 アキトのオープンネックカットソー ミハルのストール付カットソー トウマのボタンジャケット ユキのパンキッシュスクール タクミのファー付ジャケット type2 type2 type2 type2 type2 お留守番イベント 2012年6/8~6/21 初夏のたしなみ 衣装 赤 青 花魁 衣装 赤 緑 ポンチョレインコート 衣装 黄 ▲▼ コメントフォーム 情報を募集しています。雑談は情報が分かりにくくなるためおやめ下さい。 名前 コメント すべてのコメントを見る ▲
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【作成中】 Balloon Ghost …Mac OSX …涼璃とまぐに… …Serendipity 2nd …乱読にしき… …本読み少女… …Ace/Trinitron …黛薫… …Elysion …もんぶらん …紫陽花霞 …かたつむ流 …ファンタスマゴリア・フラワシ …イザベラ …SunkLotus/Morpheus …初心占い師ほたる …Purply2 …うにゅうの屍を越えてゆけ …おじょう専用腐れバルーン …おじょうR&メポ …Lavender Farm …ラベンダー畑から …Christina+ …Rottenheaven …Hainuwele …ラライ・カ …Nightsky Byzantine …ライトハウス …Heretic Purple …ばけもの …TT …Jewel Frame+ …月夜のおとぎばなし …Lost Remnant …エーデルと甚郎さん …Green Bloodd ~幽邃~ …背後霊 ?cmd=upload act=open pageid=4 file=Heretic Purple.jpg page top
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オレシカ 燃え上がる炎の如く この拳をブチ込んだ 奪った魂(いのち)振り返らず 迫り来る闇へと 俺の屍を超えてゆけ どこまでも超えてゆけ 君の身の血肉となるのなら 世界の証になるまで 熱きその胸に刻み込め 傷ついて痛んでも 俺の目に最期に映るのは いつかの儚き幻 失望に帰す烙印を 紅い血が滴っても 残酷なほどその肌に この証注ぎ込む 俺の屍を超えてゆけ どこまでも超えてゆけ 現世に只1人残るなら 刹那のアダムになるまで 永久(とわ)に結ばれたこの絆 幾千の闘いを 君はただ怖れず突き進め 真(まこと)の強さを知ってる … 自己紹介 ルミナスの泉 My White Ribbon メリディンの祈り 放課後_ロマンス 教育的指導! ワタシ☆LOVEな☆オトメ! 聖ナル wktkノ星 ニーハイ・エゴイスト 恋をゲームにしないで! 術式は誰かのために 飛行実習~Learn To Fly~ La*La*La ラボリューション TANTEI☆ラプソディ Dearセンパイ♡〜メンバー自己紹介ソング~ 未来が私を待っている 倍速恋愛時計 気球にのってどこまでも(唱歌) Triangle Wave(カバー曲) オペラファンタジア(カバー曲) アキハバラブ(カバー曲) 遥かなる時空の旅人(カバー曲) 残酷な天使のテーゼ(RAM RIDER×アフィリア・サーガ・イースト) Dearセンパイ♡〜メンバー自己紹介ソング~(14人ver.) オレシカ
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筆記中 しばらくお待ちください。
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楽園からの追放 ◆lcMqFBPaWA 東の空から太陽が上る。 太陽と言えば、古代においては崇敬の対象とされ、人々から最も多くの信仰を集めた『神』でもある。 世界中の宗教を紐解いても、多神教においては必ず信仰の内に含まれるどころか、主神として崇められている存在である。 古来より、人は恵みと希望を齎す太陽に、感謝と畏敬の念を抱いていたのだ。 そう、この殺戮の島にも太陽は昇る。 古代エジプトにおいては、一日が立つと沈み、再び次の朝に昇る太陽は再生の象徴ともされていた。 殺戮と言う破壊が蔓延するこの島においても、いずれ、再生の時は訪れる。 絶望と言う夜の時間も、いずれ明ける時が来る。 あるいは、『彼』はそのように祭壇の羊達に告げたいのかも知れない。 そうして、その陽光の降り注ぐ中、人一人居ない駅を徘徊する怪しい男が一人。 どのくらい怪しいかというと上半身は裸である。 いや、上半身のみならず、脚部にも見事に何も無い。 あるのはただ、股間を申し訳程度に覆う布きれのみ。 そして、何よりも、男はその己の状況を何ら恥じては居ないようだった。 その鍛え抜かれた(?)肉体を存分にさらけ出し、己の道を阻むものなど何も無い、ただ前に進むのみ、と言った趣。 人の目があるやも知れぬと言うのに、何一つ臆することなく、堂々と駅の内部をうろつき周っている。 だが、待って欲しい。 そもそも、男が恥ずかしがらねばならないというのは、誰が決めたのであろうか。 古代のオリンピックにおいては、裸で競技に参戦するのが当たり前だったのだ。 この殺し合いという舞台において、男が全裸であったとて、何かおかしいことがあるだろうか。 男は、或いはその事実を理解しているのであろう、何一つ恥じる事無く堂々としている。 …もしくは、彼はこう言いたいのかもしれない。 「蛇に誑かされ、知恵の実を食べるまで、人は皆全裸であった。 だから、私は全裸でありたいのだよ、清らかであった神の子として」 ……ゴメン、多分に誇張が入った。 そもそもだ、殺しあうのに全裸なんて危ないだけである。 男が堂々としているのは、単に諦めの境地に達しつつあるというだけだったりする。 だが、まあ兎に角その男、名前は大十字九郎。 アーカムシティという危険な町で、私立探偵と言う胡散臭い職業に就いており、しかも魔術という怪しい業を扱う、全裸でなくても怪しい男である。 その九郎が、全裸で何故駅を彷徨っているのかというと、 「どうだ、奏さん?」 「いえ、コチラにもありませんでした」 「……そうか」 大十字九郎と、当面の相方である神宮司奏。 彼らは、B-7駅にあった書置きに従い、アル・アジフとその同行者である羽藤桂を追って、少し前にこのF-7駅へと辿り付いたのだが、 「……ここで、降りたの…か?」 前の駅に存在した「書置き」がこの駅には存在していなかったのである。 念のためと思い、くまなく、それこそ駅舎から待合所まで見た周ったのだが、結局発見することが出来なかった。 そうなると、二人はこの駅で降りたのだろうか。 「しかし、なあ」 その可能性はあまり高いとは思えない。 何故かと言うと、この駅から最も良く見える施設は『遊園地』なのである。 いくらなんでもこんな殺し合いの最中に遊園地に行くなんて事は。 (…………いや、……ある、かも) 暗い考えが頭をよぎる。 多少、頭を落としながら、九郎は考える。 探し人の一人であり、彼の本来の(一応の)相方であるアル・アジフは、遥かな年月の間存在し続けた強大な『魔道書』である。 だから、殺し合いの最中に遊園地に行くなど考えられないかというと、そうでも無い。 精神の成長は肉体に依存するという言葉の通り、外見が幼女なアル・アジフは、かなり子供っぽい部分が存在しているのだ。 なら、あるいは遊園地にまで足をのばしているという可能性も、……無い、とは言い切れない。 ……本人が聞いたら怒られること間違いない考えだが、九郎は割りと真剣に考えていた。 「……さん…」 しかし、だ。 (単に忘れただけという可能性もある、か) 或いは、はたまた別の第三者が無意識に、もしくは悪意を持って、書置きを持っていったという可能性もある。 そう考えると、ここで迷っている間に、アル達との距離が、更に離れてしまうかもしれない。 (と、すると……) 「九郎さん!」 「えっ!? あっ何です奏さん!?」 と、そこで奏の声で思考を中断させられる。 咄嗟に強い口調で呼ばれたので思わず敬語になっているあたり、普段の苦労が忍ばれるが… 「電車が……」 「えっ?」 と、そこで“プシュー”という音。 そして、少しして“ゴトンゴトン”という音が響きだす。 彼らの目の前で、電車は発車してしまった。 「し、しまったーーーー!!!」 思わず絶叫する九郎。 その隣では、奏が微妙に溜息を吐いていた。 ◇ 『遊園地』 娯楽施設としてであるそれは、その個々においては様々な特色を持つ施設群である。 おとぎの国を表現したものがあれば、近未来的な施設を集めたところもあるだろう。 或いは既に見ることの出来ない古い町並みを再現したものや、はたまた遠い異国の地をそのまま映し出したような場所もある。 だが、それらには一つだけ共通する項目が、ある。 それは、つまるところ『非日常』の演出である。 普通に生活を営む上で、まず目にすることの無い、施設、衣装、演出。 それらの『非日常』が、人を現実という頚木から解き放ち、そのある種の『異質さ』を楽しませてくれるのだ。 ……多少飛躍した意見かも知れないが、それは言い換えれば、『楽園』や『理想郷』への憧れと一致する部分が存在するのかもしれない。 古来より、人の世とはかけ離れた『楽園』というのは、枚挙に暇が無い。 東方にあるとされる黄金郷『ジパング』、英雄のみがたどり着くとされる北欧の喜びの園『ヴァルハラ』 アーサー王が眠りに着いたとされる妖精の島『アヴァロン』、海の底にありこの世のものと思えぬ楽園『竜宮城』 そして、その起源、はたまた根源とも言うべき場所。 人がかつてあったという『エデンの園』 兎にも角にも、それらの理想郷に共通することは、『遥か遠くにあり、たどり着くことの困難な場所』ということだ。 人は、それらの『楽園』が、所詮は『理想の郷』であると知りながらも、それを求め続けたということだ。 そう、『理想郷』とは所詮『理想郷』に過ぎない。 非日常を演出しようと、それはいつかはそこから離れなければならない。 それは、或いは『楽園よりの追放』と言い換えても良いのかも知れない。 夢のような時間、非日常の世界はいずれ終わりを告げ、そうして人は偽りの『理想郷』から追放されるのである。 そう、望もうが、望むまいが。 『必ず』楽園からは追放される定めなのだ。 ◇ 赤いモノが吹き出す。 巨木に突き立てられたナイフは、その表皮を削り、中に詰まった樹液を流させる。 …婉曲な表現は止めておこう。 目の前に迫った脅威に怯えた少女、佐倉霧は、咄嗟に所持していた短剣で、その脅威に対して攻撃を加えていた。 咄嗟のことであり、恐怖と言う動力源でもって行われたその行為は、しかしそこから流れた血液という物質によって、急速に彼女を冷めさせる。 目の前にいるのは危険な人物ではあるが、かといって攻撃してよいなどという思考は『まだ』霧には無い。 故に、彼女は己の手が齎した結果に対して、僅かに恐れと悔恨を抱き、僅かに停滞した。 …それが、致命的であった。 気が付いた時には、既に危険人物は霧の姿を視界に捉えていた。 片方の腕に少女を抱き、もう片方の腕からは血を流している。 そして、何よりもその顔を覆う、何処かの民族のものと思しき仮面。 その異形は、霧の身体に更なる停止を余儀なくさせ、 そして、 「えっ!?」 仮面の奥の瞳が光ったと霧が認識した次の瞬間、彼女の身体は男の空いていた腕に抱え上げられていた。 “カラン”と、軽い音がした。 驚いた霧の手より、短剣が地面に零れた音だ。 だが、その事を霧が悔やむ間も無い程の短い時間の間に、 男は、次の行動を起こしていた。 ◇ チャンスだと、男は思った。 しまった、とも男は思った。 どちらも、同じ男―怪しげな誘拐犯を追いかけていた加藤虎太郎、が同時に覚えた思考である。 誘拐犯の後方に隠れていたらしい学生服の少女が、恐らく誘拐犯に怯えて、手にしていた短剣で男に傷を負わせたのである。 その事自体は、まあ事が終わってからゲンコの一つでもくれてやらないといけない行為ではあるが、どちらかといえば嬉しい部類の誤算だ。 人間離れした体力を誇る誘拐犯の動きが、ごく短い時間ではあるが止まったのだから。 だが、同時にそれは更なる危機を招く誤算でもある。 手負いになった男が、逃走の手段を選ばなくなる…腕の中の少女を人質として利用するようになるかもしれない。 見た限り、少女は虎太郎の少し後方で立ち止まっている当面の相方、エレンとは違い、冷静に対処できるような少女では無いようだ。 最も、それが普通ではあるのだが、この場合は困る事態だ。 最悪、人質が二人になる可能性もある。 …そして、その最悪は、直後に現実のものとなる。 少女は、誘拐犯の空いている手に抱えられてしまったのだ。 しかも、少女は驚いて短剣を取り落としてしまっていた。 どうするか、そう思い、僅かに停止した瞬間、誘拐犯は再び走りだした。 (ちっ…!) どうやら、迷っている暇はないようだ。 不幸中の幸い、というか、少女は誘拐犯の拘束を解こうと必死に抵抗を繰り返している。 その状態でも逃げる速度がほとんど変わらない辺り、実に恐ろしい相手ではあるのだが… と、そこで 「ええいっ! 少し大人しくしておれ!!」 初めて、誘拐犯が声を上げた。 新しく左腕に捕らえた少女に向けて発したものだ。 太く、そして大きな声であった。 その声を聞き、正しく誘拐犯であると虎太郎は確信し、同時に少女の必死の抵抗に答える為に男に迫る。 そう、誘拐犯は『足を止めていた』のだ。 恐らくは少女の抵抗の賜物であろう。 何はともあれ、絶好の機会である。 走り寄り、拳を握り締める。 「年貢の納め時だっ! 誘拐犯!! 八咫雷天流――」 だが、その一撃は、 「…うぅまううううううううううぅぅぅぅぅー!!!!」 いつの間にか、虎太郎の方を向いていた男より放たれた衝撃に、阻まれた。 ◇ 「やっ! ちょっ! 離せ!!」 男は困っていた。 仮面の所為で表情の変化は外には漏れないが、それでも困っていた。 名前は不明だが、兵であるスーツの男と、同じく兵である双剣の少女。 非常に悔やまれる事だが、恐らくはこの殺し合いを肯定した者達。 平和的かつ、友好的に若人達に大人気だという言葉を放ち、自らには敵意が無い事を告げたのだが、帰ってきたのは容赦の無い攻撃のみ。 (…惜しい) 実に、惜しい。 男、―竜鳴館学園館長、橘平蔵は、そう、心の中で呟いた。 男も、少女も、その肉体から放たれるのは、丹念な研鑽の結晶たる見事な『技』であった。 平蔵の教え子であり、竜鳴館に伝わりし“地獄蝶々”を授けた少女、鉄乙女と、競わせたい。 或いは、この地にある他の教え子達、生徒会のメンバー達に、目標の一つとしてあって欲しい。 そう思える程に、感嘆を禁じえないものであったのだ。 そう、故に、惜しい。 その技が、よりにもよって『他者を害する』と言う目的の為に振るわれる事が。 そして、何よりも、そのような目的でありながら、その技には、目には『何一つ曇りがない』という点が。 平蔵の心の中は、煮えたぎる怒りで満ちていた。 目の前の二人に、他者を傷つける事に何の疚しさも覚えない教育を施した教育者に対しての、赦されざる怒りだ。 それと共に、衝動が訪れる。 深く、激しく、強い衝動が。 目の前の二人を、正しい道へと導きたい。 その“技”を、人のを救うと言う目的の為に振るわせたいと。 そのように、自らの拳でもって、存分に語り合い、理解したい、させたいという衝動が。 …だが、平蔵は自制した。 その腕の中に、和服の少女を保護しているが故に。 少女を抱えたまま戦えるほど、目の前の二人は容易い相手ではない。 それ故に、彼は“逃げ”を選んだ。 逃げることは恥ではない。 つまらぬ事にこだわり、優先順位を違えることこそが真の恥である。 そう考えて、撤退を選んだ矢先の事だった。 突如、左の腕に走る熱さ。 その場で振り向くと、そこには一人の少女。 学生服を纏った、和服の少女や双剣の少女と同年代と思しき少女が、黒塗りの短剣を構えていた。 その身体には明らかな震えが走り、その目には恐怖の色。 一目で、平蔵は状況を理解した。 理解したが故に、傷を負った左手で少女を抱き上げた。 「えっ!?」 少女の喉から驚愕の声が発せられるが、それには構ってはいられない。 明らかに、少女は恐慌状態にある。 そのような相手は、ゆっくりと落ち着かせることが重要ではあるが、この場ではそれは許されない。 故に、有無を言わさず保護した。 目前にある窮地―何ゆえか双剣を持った少女の方は先ほどの場に留まったままだが、それでも二人の人間を庇ったままでは戦えるものではない。 …そうして、再び逃げを選んだのだが、 「ええいっ! 少し大人しくしておれ!!」 思わず、平蔵は声を荒げた。 少女は恐慌状態にある為か、両の手足を振るい暴れている。 無論、平蔵にとってはか弱い女子高生が暴れたところで何の痛痒もないのだが、この場合は勝手が違った。 『制限』とやらの所為か、肉体の能力のみならず、体力まで低下しているようであり、しかもその状態であの二人とやりあった所為で、 平蔵は、久しく忘れていた己の体力の限界を、その内に感じ始めていた。 それ故に、思わず荒い口調で少女に告げてしまったのだ。 そうして、無論それは失策。 少女は、更に激しく暴れ始める。 その抵抗が、平蔵の腕の傷と相まって、僅かな停止を余儀なくさせる。 そうして、それを逃さず襲い来るスーツの男。 それに加えて、最悪な事に双剣の少女も平蔵に向かい走り出している。 (ぬ、うぅ……!) 決断、せねばならない。 この場で、少女二人を置いて戦うか、どうにかして逃げ延びる、いや、恐らくは体力の尽きるまで逃げる続けるか。 だが、その時。 (…むぅ!!) 平蔵の目に、一つの道が飛び込んできた。 そう、それは正しく道と呼ぶに相応しい。 この絶対の死地から自分達を逃しうる千載一隅のチャンス。 足を止める。 全身の気を丹田に集める。 息を吸い、肺にありったけの空気を込める。 男が迫る。 何事かを叫んでいたが、今の平蔵には届かない。 平蔵にあるのは、 ただ、 「…うぅまううううううううううぅぅぅぅぅー!!!!」 集めた力を全力で放つ、その事柄のみ。 全力で、叫ぶ。 それこそ喉がつぶれよとばかりに、 その音波、いや、それは既に音の衝撃と読んでも差し支えのないそれは、追っ手の足を止めるのに充分なものであった。 その、機を、逃さず、 平蔵は、全速力でその場から離脱した。 ◇ 虎太郎たちは、確かにその時ガラスの割れる音を聞いた。 …実際は割れてはいないのだが、恐らくは人の心の内にある本能がその絵を映し出したのであろう。 集合意識という概念がある。 人の意識は、意識できない程の深さの部分で繋がっているという概念だ。 平蔵が世界そのものを砕けよとばかりに声を放ったが故、その時の平蔵のイメージが虎太郎達に伝わったのかもしれない。 だが、だからと言って、実際に声でガラスが割れるのであろうか? 答えは、是。 割れるのだ。 この場にありしは橘平蔵。 先の大戦のおり、「平蔵が三人居れば戦争の結末は変わっていただろう」と称される、現代の豪傑。 その彼ならば、『音鼓受句重苦調』の秘儀を極めていたとしても何ら不可思議は無い。 ゆえに、虎太郎達から見える位置には無かっただけで、実際にはガラスが割れていても不思議は無い。 兎にも角にも、平蔵が窮地を脱したことだけは事実だった。 ※『音鼓受句重苦聴』 その昔、真の男児を算出すると称された、伝説の学び舎『OTOKOZYUKU』 その長が、生徒達の成長と発展を願い、編み出したとされる伝説の雄叫びが存在する。 彼は、生徒達が真の男児になることを願い、事あるごとに生徒達を勇気付ける為にその雄叫びを発したと言う。 その雄叫びは校舎を震わせ、気の弱い者の意識を失わせ、窓ガラスを割ったという。 その雄叫びの内容までは現代に伝わっていないが、実に簡単な単語であり、それでいて他のものには発することの出来ぬものであり、 生徒達は、入学した直後、その言葉を聞くだけで学び舎の長の名を知ったと伝えられる。 その雄叫びは、いかなる時も生徒達と共にあり、いかなる苦難が訪れようと、長の顔を思い浮かべるだけでその言葉と共に勇気が浮かんだという。 そうして、数多くの苦難を乗り越え、一人前の男として成長した生徒達は、最後にその雄叫びと、舞い散る桜の花びらと共に巣立ったという。 ……余談だが、現代において塾と称される学び舎が、そう呼ばれるようになったのは、 音鼓受句の部分を『男塾』と読んだ男が真の男を学んで欲しいと考えたが故に、そう呼ばれるようになったという。 明民書房刊『わしが男塾塾長■■■■■である』 ◇ 「漸く、来たみたいですね」 「ああ、そうだな」 暇であった。 ただ、何もせずに電車を待ち続けるのはこれ以上無いほどに暇であったのだ。 そんなことやっている暇があるのなら、服を探せと御思いかもしれないが、甘い。 ここは、『遊園地』なのだ。 遊園地、というのはそもそも現実との乖離こそがその根源に存在する。 いかに、そこが夢の国であると演出するか。 長い話はさておき、つまるところ、この駅の内部に服と呼べるものは、『着ぐるみ』しか存在していなかったのだ。 流石に、これを着ようとは九郎を思えなかったらしく、(一応デイパックには入れておいた、非常に便利ですねえと奏は感心していた) 現在も裸にタオル一丁のままである。 着ぐるみどちらがマシなのかと聞かれると、人によって意見の分かれるところではあろう。 まあ、どちらも変人であることには違いが無いのだが。 全裸の変態と、着ぐるみの変態。 捕まらない分だけ後者の方がマシなような気もしなくもないが… だが、まあ不幸な事ばかりでは無い。 折角時間があるのだからと、アル達に習って、 『1. 羽藤桂、千羽烏月、浅間サクヤ、若杉葛、ユメイ、蘭藤りの、アル・アジフ、ウィンフィールドは信頼出来る。 2.ティトゥスは殺し合いに乗っている可能性が極めて高い。 3.ドクター・ウェストは天才だが大莫迦。信頼出来るかはグレーゾーン。 4. 空港に軍用の戦闘機が放置してある。 5.この紙の筆者である大十字九郎と神宮司奏は殺し合いに乗っていない。今から電車に乗って、先に電車に乗ったらしい羽藤桂とアル・アジフを追いかける予定』 という書置きを駅舎に残しておいた。 これでまあ行き違いの危険は減ったと考えて良いだろう…多分。 兎にも角にも、待ちくたびれた所で漸く訪れた電車に、九郎達は乗り込もうとしたところで、 “…うぅまううううううううううぅぅぅぅぅー!!!!” 突如響いた轟音。 「なっ! 何だ!?」 「えっ…警笛ではないのですか!?」 奏の勘違いも無理は無い。 あのような轟音が人の喉から放たれたなど、恐らく人に言っても信じないであろう。 だが、それは事実、 「のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉり!!!!」 この場に、重戦車もかくやといった勢いで迫る、一人の人間の放ったもの。 「…え?」 あまりの事態に、奏では停止を余儀なくされる。 両の手に少女を抱え、何処かの民族のものとおぼしき仮面をつけた男が、もの凄い速度で迫ってきている。 階段を平地と変わらぬ速度で駆け上がり、そのまま真っ直ぐに奏達に向かってくる。 しかも、その口からはこれまた意味不明な叫びが発せられている。 そんな意味不明な光景の所為で停止した奏を他所に、九郎は、 「奏さん! 危ない!!」 咄嗟に、奏の手を掴み、横のドアに移動しようとする。 だが、 「こめええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「うひゃ!!」 男の喉から汽笛のように発せられる声に、奏の足が僅かにすくむ。 その為、九郎に寄りかかるような体勢になってしまい、回避が遅れる。 そこに、 「ぐぼぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 自動改札をジャンプで飛び越えた男が、肩から九郎に突っ込んだ。 九郎の喉から、断末魔と読んで差し支えの無い叫びがほとばしる。 だが、その叫びを奏は認識出来ない。 何故なら、 「へ? えっーーーーーーー!?」 奏は、男の左手に襟首を掴まれて、そのまま電車に突入したからである。 ◇ 平蔵は焦っていた。 暴れていた少女は、若人に人気と言う先ほどの声に安心したのか、大人しくなっている。 だが、予想よりも、追っ手の足は速い。 このままでは、仮に電車に辿り着いたとしても、追っ手もたどり着いてしまう可能性がある。 そして、何よりも、 (ぬぅぅぅぅぅ!!) 電車の目の前には、新たな若人。 具体的な外見は見ている暇などないが、どちらも真面目そうな外見である。 何よりも、片方の青年。 この危険な島において、褌一丁で歩き回るとはなかなか見上げた若人ではある。 だが、その二人もこのままでは追っ手によって危機に晒されかねない。 だが、どうすればいい? と、そこで一つの方法が平蔵の頭を過ぎる。 成功率は低くは無い。 制限下にある平蔵の肉体であっても、何とかなる。 だが、問題は、 「のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉり!!!!」 あの二人にその意図が伝わるかである。 平蔵が考えたのは、ただ電車に乗り込むことでは無い。 その先までたどり着けるかは賭けであるが、それでも少しでも成功率を上げねばならない。 故に、平蔵はとりあえず二人に電車に乗るように告げる事にした。 「こめええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 そうして、その意図はどうやら通じたようではある。 二人とも、その場から動こうとしだした。 平蔵の心に、僅かな安堵が浮かび、 「うひゃ!!」 次の瞬間に凍りつく。 少女の方が、転びそうになったのだ。 恐らくは、後ろから迫る追っ手の脅威を感じたが故だろう。 青年が、慌てて助けようとするが、 (…遅い……!!) 自動改札を飛び越える。 既に、電車の発車を告げる音楽が響き出している。 だが、既に追っ手も平蔵の少し後に追いつこうとしている。 刹那の思考を経て、 (すまん…だが、お前の肉体を信じようぞ…!!) 全速力で、肩口から青年に突っ込んだ。 「ぐほっ!!」 青年がフライングボディプレスを受けたような悲鳴を上げる。 だが、構っている暇は無い。 咄嗟に、近い方の手でもう一人の少女の服を掴み、そのまま速度を落とさず電車の中に入り、 そして、『加速した』 そのまま、僅かに右側に進む。 目的は『窓』 そう、平蔵の考えたのは、己が肉体でもって窓を突き破り、隣の電車に乗り込む事。 誤算もあって、青年の肉体を間に挟んでしまっているが、それでも他に方策は無い。 そのまま、全力を持って窓に体当たりをした。 その衝撃は、 「も゛っ!!!!!???」 という青年の断末魔とともに、窓を貫き、 反対側に停車中の電車へと、平蔵自身と若人達を押し込む。 ……だが、 (ぬ、ううう) 青年と、平蔵、そして右脇に抱えた和服の少女。 ここまでは、良い。 しかし、だ。 (しまっ……) 電車に乗り込む直前。 そう、丁度、少女を左手で掴み上げたその時。 平蔵の左腕に、痛みが走った。 何が起きたのか、理解している暇はなかった。 だが、その痛みは平蔵の左腕から、力を奪う。 それによって、まず腕に抱えていた少女。 次いで左の腕に掴んだ少女の肉体が、平蔵の腕から離れ落ちた。 (たわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!) 悔恨の気持ちに包まれながら、度重なる疲労故に、平蔵は意識失った。 ◇ 「ええいっ! 少し大人しくしておれ!!」 その声を聞いて、漸く、エレンは走り出した。 仮面の男は、間違いなく誘拐犯だ。 それも、明らかに殺す事よりも、連れ去ることを目的としている。 それ故に、エレンは、アインは男を追うことを決意した。 誘拐、というわけではないが、 そもそも、エレン自身、いやアインを含むファントムとは、奪われた人間だ。 エレンには、己の過去は無い。 それはツヴァイこと吾妻玲二も同じだ。 過去を奪われ、己を奪われ、ただ殺戮のみを目的とした部品とされる。 あの、少女達にも、或いはそのような運命が待っているのではないか? その思考が、エレンを動かす。 男の雄叫びは頭に響いたが、それでも距離があった為か、足を止めるには至らない。 僅かに停止した虎太郎を叱咤し、ついでに落ちていた短剣を拾い、誘拐犯を追いかける。 そうして、誘拐犯が駅への階段を上り始めて、漸くその目的に気が付いた。 虎太郎と一つ頷きあい、速度を上げる。 電車に乗って逃げられては、終わりだ。 …だが (間に、…合わない……!) タイミングが、悪い。 恐らくは、誘拐犯に逃げられてしまう可能性が高い。 エレン自身の足は決して遅くはないが、それでも男は異常だ。 両の腕に女性を抱え込んでおきながら、その速度は僅かにしか衰え無い。 仮面の所為で表情は見えないが、その動きはまるで変わらない。 あり得ない体力と膂力と言わざるを得ないだろう。 男の両腕が自由な状態であったと考えると、身体が思わず震えかねないほどだ。 そうして、男はこのままではまんまと二人の人間を攫い、離脱せしめるだろう。 いや、あるいは男の影に見え隠れする複数の人間も、危険であるかも知れない。 ならば、 (どうすれば…) そうエレンは自問し、そこで先ほど拾った短剣の存在を思い出す。 任務においてそれほど使用した経験はないが、それでも投擲の訓練は受けている。 そして、おそらくこの短剣は『投げる』事に特化した武器だ。 瞬時に構え、そして、 …放つ。 狙いは余さず男の背中へと向かい、そして、 「えっ!?」 刹那、男は右に避けた。 いや、短剣は腕を切り裂いたのだから、避けたわけではないのだろうが、それでも意図した結果とは別の結末が訪れたのは事実。 そうして、男の勢いは止まらず、まんまと、電車の中に逃げ込まれてしまった。 「……まだだ!!」 虎太郎は、それでも足を止めない。 まだ、追いつけるかもしれないと、そう、信じて。 故に、エレンも少し遅れて再び走る。 だが、その時に、轟音。 何と、男は電車の窓ガラスを突き破り、反対側の電車に突入したのだ。 だが、それでも諦めない、このタイミングなら、虎太郎はなんとか間にあう。 そう、考えたのだが、 「え?」 何故か、虎太郎は電車の前で停止した。 何故?と思い、次の瞬間エレンも理解する。 丁度、電車のドアの位置に、男に抱えられていた少女の体。 そう、このまま、ドアが閉まれば、あの少女の身体はドアに挟まれる。 そうなれば、最悪そのまま引きずられるかも知れない。 故に、虎太郎は少女の体を抱き上げ、次の瞬間、電車のドアが閉まった。 虎太郎もエレンも動けない。 ドアを破壊した場合、向こうにいるもう一人の少女にも被害が及ぶかもしれないから。 そうして、電車は走り出す。 その内に、おそらくは絶望を秘め。 【チーム『ぱっと見先生と生徒+1』】 【F-7 駅/1日目 早朝】 【加藤虎太郎@あやかしびと -幻妖異聞録-】 【装備】:なし 【所持品】:支給品一式、凛の宝石10個@Fate/stay night[Realta Nua] 包丁@School Days L×H、タバコ 【状態】:肉体疲労(中) 【思考・行動】 基本方針:一人でも多くの生徒たちを保護する 0:……くそ! 1:気絶している少女(霧)が起きるのを待つ 2:子供たちを保護、そして殺し合いに乗った人間を打倒す 3:誰か、火を貸してくれんか? ※制限の人妖能力についての制限にはまだ気づいていません。 ※ライターは破損、タバコのみです。 ※仮面の男(橘平蔵)を危険人物と判断。 【エレン@Phantom -PHANTOM OF INFERNO】 【装備】:干将・莫耶 【所持品】:支給品一式 【状態】:健康 【思考・行動】 0:…… 1:対主催、専守防衛 2:玲二に会いたい 3:人間らしい吾妻エレンになりたい (キャルED後の設定です) ※仮面の男(橘平蔵)を危険人物と判断。 【佐倉霧@CROSS†CHANNEL ~to all people~】 【装備】:なし 【所持品】:支給品一式、ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]、ドラゴン花火×1@リトルバスターズ! 【状態】:気絶中、若干の恐怖 【思考・行動】 基本:山辺美希との合流 0:??? 1:山辺美希と合流するため、リゾートエリアを捜索 2:他の参加者に黒須太一と支倉曜子の危険性を伝える 3:美希との合流後、H-4に若杉葛を迎えに行く 4:気が向いたら、出会った相手に「死んだことがあるか」という質問をしてみる ※登場時期は少なくとも支倉曜子に殺されそうになったイベント以降です ※若杉葛の知り合いはこの場にいないと聞かされています。 ※人妖関連の話を聞いていますが、理解できていないので、断片的にしか覚えていません。 ※エレン、加藤虎太郎、橘平蔵の三人(名前は知らない)は、殺し合いにのっていると判断。 ◇ そうして、ドアが閉まる。 「九郎さん…」 大丈夫だろうか… だが、それよりも、追いかけてきたあの二人組。 女の人の方は良く見えなかったけど、男の人の顔は良く分かる。 あの時、仮面を被った男の人は、『乗り込め』と言った。 多分、あの人たちに襲われて、必死の思いで電車にまでたどり着いたのだろう…。 女性を二人もその手に抱えながら、漸く、たどり着いた。 (…けど) 頬に付いた血を、手で拭う。 割れた窓の近くに落ちている黒い、いや、まだらに赤い、短剣。 これが、あの時男の人の腕を切り裂いた。 そして、あの女の子の運命を、変えてしまった。 「殺し、…合い」 漸く、その単語の意味が理解できて来た。 開始早々に電車の上に下ろされ、そのまま九郎、サクヤといった善人にばかり遭遇していたことで、いつの間にか消えていた警戒の心が、再びその口を開き始める。 そう、恐らくあの二人は、積極的に他者を殺している。 そして、その危険人物は、恐らくあの二人だけでは無い。 「殺し…………合い」 初めて、一人になって、神宮司奏は、その単語の意味を理解しだした。 【F-7 下り列車内/1日目 早朝】 【神宮司奏@極上生徒会】 【装備】:SPAS12ゲージ(6/6)@あやかしびと -幻妖異聞録- 【所持品】:支給品一式。スラッグ弾30、不明支給品×1(確認済み) 【状態】:疲労(小)。爪にひび割れ、顔に返り血 【思考・行動】 0:殺し…合い… 1:できれば、九郎たちと合流したい。 2:蘭堂りのを探す。 3:電車に乗って南下し、アルたちを捜索する。 4:大十字九郎に恩を返す。 ※ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]が電車内に落ちています。 ※加藤虎太郎とエレン(外見のみ)を殺し合いに乗ったと判断。 ※浅間サクヤ・大十字九郎と情報を交換しました。 ※第二回放送の頃に、この駅【F-7】に戻ってくる予定。 ※ウィンフィールドの身体的特徴を把握しました。 ◇ …そうして、彼女は目を覚ました。 言い換えれば、夢の中という楽園より追放されたとも言える。 (ここ、は?) 目が覚めたばかりなので、その記憶は曖昧だ。 (確か、観覧車に乗っていて…) だが、その彼女の目に飛び込んできたのは、 …それは、あえて例えるなら、『蛇』とでも表現するべきモノだったのかもしれない。 古来より蛇といえば、イブをそそのかし楽園から追放したものといった『堕落』の象徴とも言い表せる。 …だが、そもそも人は何故蛇を恐れるのか。 瞬きをしないから、ヌレヌレとうろこが気持ち悪いから、異質な生き物だから、と諸説ある。 …まあ、この際その辺りの話は関係が無い。 あるのは、 「いっ!!」 それが、ユメイの目の前に倒れている男性、要するに九郎の「アレ」であるということだ。 「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 恐れる時、人は、攻撃的な衝動が巻き起こることが多々ある。 このときが、それだ、 あまりの出来事に赤面し、涙目になりながらも、 思わず、放たれたその一撃は、 狙い、あたわず、 『ソコ』へと突き刺さった。 「……くぁせdrftgyふじこlp!!!!!!」 なにやら、言葉にならない言葉が放たれた。 そう、それは断末魔の叫び。 神の似姿として創造されたヒトという存在の内、先に作られし存在のみが知りうる痛み。 それは、あるだけで動きを奪う破滅の衝撃。 現に、九郎はしばらく痙攣していたが、やがて、動かなくなった。 そうして、涙目であった彼女は、漸く、 「……ここ、何処?」 最初の疑問にたどり着いた。 恐らくは、動いている電車の中。 目も前には、全裸の男性と、怪しい仮面を着けた男性が二人。 どちらも動く気配は無い。 ゆめいはこんらんしている。 ゆめいはわけもわからずたちすくんだ。 【おおむね変態チーム】 【F-7 上り列車内/1日目 早朝】 【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】 【装備】:物干し竿@Fate/stay night[Realta Nua]、手ぬぐい(腰巻き状態)。ガイドブック(140ページのB4サイズ) 【所持品】:支給品一式、不明支給品×1(本人確認済。不思議な力を感じるもの) 【状態】:悶絶、気絶、疲労(大)背中にかなりのダメージ、股間に重大なダメージ、ほぼ全裸。右手の手のひらに火傷。 【思考・行動】 0:気絶 ※神宮司奏・浅間サクヤと情報を交換しました。 ※第二回放送の頃に、この駅【F-7】に戻ってくる予定。 【橘平蔵@つよきす -Mighty Heart-】 【装備】:マスク・ザ・斉藤の仮面@リトルバスターズ! 【所持品】:支給品一式、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす -Mighty Heart- 不明支給品0~1】 【状態】:気絶中、肉体的疲労(大)左腕に二箇所の切り傷 【思考・行動】 基本方針:ゲームの転覆、主催者の打倒 0:許せ…若人よ 2:女性(ユメイ)が目を覚ましたら、次の協力者を増やす 3:生徒会メンバーたちを保護する 4:どうでもいいことだが、斉藤の仮面は個人的に気に入った ※自身に掛けられた制限に気づきました。 ※遊園地は無人ですが、アトラクションは問題なく動いています。 ※スーツの男(加藤虎太郎)と制服の少女(エレン)を危険人物と判断、道を正してやりたい。 【ユメイ@アカイイト】 【装備】:メガバズーカランチャー@リトルバスターズ! 【所持品】:支給品一式、不明支給品0~2 【状態】:健康、精神的疲労中、赤面、 【思考・行動】 基本方針:桂を保護する 0:ゆめいは、こんらんしている 1:桂を捜索する 2:烏月、サクヤ、葛とも合流したい 3:桂が悲しむので殺し合いには乗りたくないが、もしもそれ以外の手がなくなれば…… ※霊体化はできません、普通の人間の体です。 ※月光蝶については問題なく行使できると思っています。 ※メガバズーカランチャーを行使できたことから、少なからずNYPに覚醒していると予想されます。 061 D6温泉を覆う影 投下順 063 破天荒筋肉!(前編) 061 D6温泉を覆う影 時系列順 063 破天荒筋肉!(前編) 050 何気ない遊園地に、数々の出会い アイン 099 どこでもいっしょ (前編) 050 何気ない遊園地に、数々の出会い 佐倉霧 099 どこでもいっしょ (前編) 050 何気ない遊園地に、数々の出会い 加藤虎太郎 099 どこでもいっしょ (前編) 050 何気ない遊園地に、数々の出会い ユメイ 081 Crossing The River Styx 050 何気ない遊園地に、数々の出会い 橘平蔵 081 Crossing The River Styx 053 Destiny Panic! 大十字九郎 081 Crossing The River Styx 053 Destiny Panic! 神宮司奏 086 1/6の夢旅人
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京都の町を歩む一人の少年は、はあと白い息を大気中に発生させる。 彼の名は、藤丸立香。 ある世界にて人理を守り、数多のサーヴァントと巡り合った。しかしながら魔術でもなければ、特別でもない。 善でありながら悪を知ったうえで、悪を為せ、悪を赦す。 マスターとしては相応しい人格者な存在。 今回のように、あらぬ世界――特異点に引き込まれる経験はなくもない。 立香はこれが現実なのか。あるいは『夢』なのか。ここへ至った経緯すら曖昧なせいで、基本的な状況確認すら怪しい。 ただ。確かなのは…… なんだか。体が少し重い。 疲れが取れていないのかな…… 「きっとそれは私のせいだよ」 立香の傍ら。同行している男は、京都の聖杯戦争において立香のサーヴァントとして召喚されたもの。 白のオーバーコートに黒スーツといった。 如何にもサラリーマン風の容姿をし、童顔のせいで若く見える。 背丈は立香よりも高く、視線を合すとなれば立香が見上げる必要がある。 クセある髪質の黒短髪で紫色の瞳……男のクラスは『セイバー』だった。 現に、男は剣を握っていないものの。立香は以前――召喚した際に剣を……『白銀の鍵剣』を目にしている。 紛れなく『そのせい』でセイバーに対する立香の態度は、強張ったものが続く。 一方、セイバーの方は至って平穏である。 むしろ立香が力み過ぎているかのような有様で。 「サーヴァントを現界し続けるにも魔力が必要でね。以前の君はカルデアからのバックアップも受けていたから 体感的に不自由なくサーヴァントと交流し続けられたんだ。 霊体化の話は聞いた事あるかな? いつ戦闘が起きても良いよう魔力を節約したいならば、私も従うけれど」 そのままで居て欲しい。 「おや。いいのかい? ひょっとして私と話したい事でも? 受け答えの範囲で留まる内容だったら構わないよ」 セイバーは立香の表情を伺う。 多少、魔力消費を堪えてでもセイバーの実体化を求めていた。対話ではなく『監視』の意味で。 霊体化されては、どこで何をしでかすか分からないようなものである。 最も立香の目論みなど、セイバーには無意味に終わるのだが……彼は理解していない。 セイバーを知っていながらも、詳細な情報を網羅して無い。中途半端な状態なのだが。 「うん。案の定だったかな。この時間帯は空いているよ」 とは言え。セイバーの行動をいざ眼にしてみると、奇妙どころか立香には理解の外なのだろうか。 先ほどから立香達が移動し、到着したのは――『清水寺』。そう、あの清水寺。 清水の舞台から飛び降りたいで有名な、あそこ。 意外にも(立香ですら知らなかったが)早朝から清水寺は開門されており。 観光とは無縁な時間帯に足を運んで見れば、立香達以外誰も居ない。静寂で閑散とした。 人で埋め尽くされて当然の清水の舞台ががらんどうの為、変に違和感を抱くほどである。 まるで観光に来た気分だ…… 無論、観光目的ではない。 周辺に人愚か、サーヴァント等の不在を確認し終えたらしいセイバーが虚空に左腕を伸ばせば。 例の『白銀の鍵剣』を手元に出現させている。 やがて七色の球体状の粒子が、立香達の周辺全土より顕わとなり。 粒子は幻想世界じみた浮遊で漂いながら鍵剣へと集結してゆく。 思わず立香が尋ねた。 これって一体? 「『神秘』かな。清水の歴史文化価値を質量に変換した……おっと、君は『私』を把握していないんだったね。 私は『歴史』そのものだ。『アカシックレコード』とか。そうだ。 君はブラヴァッキーを知っているだろう? 彼女に是非とも話を持ちかければいいんじゃないかな」 アッサリと立香の知る英霊の名を口したものだから、驚愕を隠す事は難しい。 セイバーは構わず話を続けていた。 「今の私は力を大幅に削ぎ落しているからね。歴史の痕跡である土地や建造物から糧を回収出来るんだ。 最も――ここまで説明すれば分かるだろう? つまり『文明の破壊』が致命的な弱点でもある。 君の知る英霊に、一人覚えがあるんじゃないかな」 一つ確認したい 何が目的なんだ? セイバー。 「目的?」 セイバーは穏やかな表情を一変させ、男性にしては大きめの瞳を細め、不愉快そうな様子で立香を横目にやる。 七色の粒子を粗方吸収し終えたらしい鍵剣を、再び虚空に消し。 わざとらしい溜息をついてから、口を開いた。 「目的があると……君が勝手にそう思い込んでいるだけだよ。藤丸立香」 ● 目的などない。 立香はセイバーの言葉がまるで信用ならない。胡散臭さとは違って。違和感や第一印象の問題じゃなかった。 藤丸立香はセイバーの正体を、知っているようで知らない。 矛盾めいた曖昧な表現ではあるが正しい。 正直、つい最近の事。 悪魔の名を冠する魔神柱が架空の神話に可能性を見出し、人理もとい人類の終わらせる為に 外宇宙との隔たりの蓋を僅かに開いたのである。 立香は、外宇宙の神の力を宿した少女と対峙した。 「全く困ったものだよ」 と――藤丸立香の眼前で外宇宙に存在せし 異形の神 門にして鍵 魔術師は『根源』と称する概念が微笑を浮かべている。 「魔神柱の思考も浅はかで参るね。私達は確かに簡単に人類を終わらせるけれども。 だからといって簡単に人類を終わらせるほど、理性のない神格ではないよ。 君も、渡されたばかりのプレゼントをいきなり叩き壊す真似はしないだろう? マスター」 嗚呼。紛れもない。 この男は――どこかの誰かの体を借りた神格。『ヨグ=ソトース』と呼称される存在。 先ほどの『白銀の鍵』は、異形の神の力を露わにした少女が手にしてた鍵と対になる代物。 強張った表情を浮かべる立香に対し「ふむ」とセイバーが言う。 「どうやら君は『無自覚』のようだから話しておこうか。 君のみならず、君の宇宙にいる誰もが――私達が人類あるいは宇宙に手出ししようと不安視しているのだろう。 だが、実際。それらにはまるで興味はないよ。少なくとも『現時点』では」 ……… 「むしろ現時点で何が狙われているか。的確に示すなら――それは君だよ、藤丸立香」 ……え? 俺?? 「ホラ。やっぱり分かっていない。 想像してくれたまえ。私達が最初に『君の宇宙』を観測したのは特異点と化したセイレムだ。 そして――渦中に居た英霊などを除いて、注目するべき人間は『君』だったじゃないか」 確かに。 指摘されれば、言われてみれば、思い返せば本当にそうなのだが。 立香は些か突拍子もない展開に困惑している。 世界や宇宙。サーヴァント・即ち英霊システムを差し置いて、どうして平凡な人間でしかない自分が注目されるのか。 納得いかない様子の立香に対し、セイバーは無表情で続けた。 「君……あの時、自分が何をしたのか。忘れた訳じゃないだろう?」 何を? ポカンと間抜けに話を聞く立香を、セイバーは呆れか、残念そうな表情で溜息つく。 それからセイバーは、改めて平穏な顔で尋ねた。 「確認として聞くけど……マスター、『根源』に興味は?」 ない 「随分と即答だね。まあいいや。念の為だよ。ひょっとしたらの場合を考慮してね」 改まって不穏な雰囲気に立香が身構えているのに対し、セイバーは驚くほど落ち着いていた。 「再度忠告すると、私達の中で君に注目している神格が存在するのは事実だよ。 しかしだね。君とて想像出来ると思う。それきっとロクな目に合わない、とね。 正解さ。中でも私の弟は特にしつこい部類で。その癖、簡単に使い潰しをするんだ。全くどうしようもないよ」 相手が相手だからか、サッパリな話の流れに困惑する立香。 彼も、セイバーが指摘する点を十分。でなくとも大凡、把握している。 結局のところ、何故自分が異形の神々に注目されたのかは不明のままだが。 「だから……私の話はあくまで『提案』に過ぎない。だが藤丸立香。これは選択肢の一つだよ。 私という『根源』の領域に至れば、君の安全を保証してあげよう」 ……! 「私が言うのも何だが、最善の選択でもあるんだ。皆、君の夢を関してあちら側に至ろうとしている。 君、一人だけが外宇宙から脱する事で全てが救われるのだから、ある種。比較的安全に対処が可能な訳だ」 それとも。 セイバーが試す風に問いかける。 「全てなかった事にする、と。聖杯に願うのかな」 聖杯には願わない。 それに、聖杯はこの特異点の維持に利用されていると思う。 「だったら私の所に来るのかい。道順は安心していい。君は『鍵』を持っているからね」 鍵。 いや、そんなものは所持していない。 しいて京都の住まいである場所の鍵くらいしか――立香がポケットを探ると、手に奇妙な感触が一つ。 取り出して見れば、あのセイレムで少女に返しそびれたペンダントだった。 掌にあるペンダントから視点を上げた立香が、セイバーと目が合うと奇妙な恐怖が込み上げる。 一方のセイバーは何ら反応も見せずに。 「考える時間は、ほんの少しの間だけ。あるにはある。それまでに決めておいてくれればいいんだよ」 丁重な表現に聞こえるが、立香だけはセイバー自身に何ら感情も無い。 皮肉や嘲笑、悪意があれば良いのに『悪意すらない』、ただただ醜悪なものしかないに思えたのだった。 【クラス】セイバー 【真名】ヨグ=ソトース@クトゥルフ神話 【属性】秩序・悪 【ステータス】筋力:A 耐久:C 敏捷:E 魔力:B 幸運:C 宝具:A 【クラス別スキル】 対魔力:A 魔力に対する耐性。Aランク以下の魔術を完全に無効化する。 事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。 【保有スキル】 無名の霧:EX 外なる異形の神性。 精神干渉系の類を無力化する所か、干渉を試みた者の精神にダメージを与える。 外宇宙に居る異形の神々の恐怖をゆめゆめ忘れることなかれ。 色彩の煌:A 空間転移に似た現象と認識されやすいが、実際は『空間との同化』を実現させるスキル。 戦闘時は、一瞬にして敵に接近する他。分身の如く複数自身を出現させ、攻撃する。 ただし、どれもヨグ=ソトースである為。複数体顕わした自身が受けたダメージが余計に加算されてしまう。 空間感知:A 時空間と隣接する事で通常感知不可能な霊体化状態のサーヴァントの感知。 気配遮断のスキルすら実質無力化し、敵の位置を正確に把握出来る。 勿論、これらを生かす為には魔力消費が必要であり、常時発動可能ではない。 根源接続:- 擬似サーヴァント召喚の為、このスキルは使用不可となっている。 【宝具】 『神の無限の図書館(アカシックレコード)』 ランク:A++ 種別:歴史宝具 レンジ:- 最大補足:- 元始からの事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念。あらゆる情報が蓄えられている記録層。 アカシャ年代記と称されるもの。ヨグ=ソトースそのものを示す場合も。 周辺の歴史に纏わる神秘性が、ヨグ=ソトースの周囲に漂い七色に輝く球体状の粒子となり攻撃に変換。 砕けた表現で言うなら『歴史文化を物理にして殴る』。セイバー特有のビーム斬撃も出来る。 神秘性の濃度を攻撃力とするだけなので、魔力がエネルギーとして消費される。 故に京都が舞台となった今回の聖杯戦争ではこの宝具の威力も脅威的。 弱点は『文明』を破壊する相手には諸刃の剣となる事。 『原初の言葉の外的表れ(クリフォー・ライゾォム)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:- 最大補足:- ある魔女が持つ鍵が門を開く鍵ならば、こちらは門を閉じる鍵。白銀の鍵剣。 白銀の鍵剣の役割は、ただ実在する事だけ。 常に『根源』たるヨグ=ソトースがこちら側に接触しないように、門を施錠し続けている。 この白銀の鍵は案内人たるウムル・アト=タウィルにヨグ=ソトースが授けた代物。 通常時はセイバークラスとしての剣の役割を担う。 固有結界など時空間に影響を与える類を攻撃可能とする。 また『閉ざす』役割がある為、何らかの『解放』を防ぐ事も出来るだろう。 【人物背景】 門にして鍵。全にして一、一にして全。漆黒の闇に永遠に幽閉されるものの外的な知性。 クトゥルフ神話の最高神とされる『アザトース』の産物『無名の霧』から発生した神格。 あらゆる時間・空間に隣接する。あるいは時空そのもの等。 藤丸立香の世界・宇宙にて、クトゥルフ神話は空想・架空の神話体系であると明言されている。 彼の正体は藤丸立香の世界で『根源』と呼ばれる。つまるところ『究極の知識』である。 無論。藤丸立香の世界・宇宙における『根源』そのものではない。 正真正銘の『クトゥルフ神話が実在する外宇宙の神格・ヨグ=ソトース』。 異なる外宇宙世界の『根源』そのものであり。あらゆる時空間に隣接する神性を得た意識を持つ概念。 フォーリナーではなくセイバーとして召喚されたのは 舞台となっている『京都』が藤丸立香の世界・宇宙にあらず、あらゆる外宇宙と面している十字路に存在する為。 召喚された姿は、ヨグ=ソトース本体ではなく『擬似サーヴァント』としてのもの。 依代となっている人間は『ウムル・アト=タウィル』。 ウムル・アト=タウィルがヨグ=ソトースの化身とされる事が多いが、実際は 何らかの事件を通し、幸い中の不幸に合い。『根源』の一歩手前まで至ったものの、肝心な『銀の鍵』を所持しておらず。 彷徨うハメになった平凡な青年である。それを認知したヨグ=ソトースが、彼に『案内人』としての役割を与える。 ウムル・アト=タウィルは『案内人』でしかない為、根源に至った力など冒涜的な能力すら所持していない。 神性が備わっている。危害を加えれば邪悪な本性を露わにする。等、あらぬ逸話があるのは。 ヨグ=ソトースの加護による影響に過ぎず。彼はただの人間のまま。 あらゆる時空間に隣接する特異空間に居る為、ウムル・アト=タウィルは若者だったり老人だったり。 生きていたり、死んでいたり、観測上非常に曖昧な存在だが。 ゆるやかに生命として死に向かっているのは確かで。いづれは普通の人間と同じ、死に至る。 ヨグ=ソトースの片鱗を纏った少女が葬られるかと思えば、藤丸立香はその少女を助け、自由へ解放した。 藤丸立香は、それこそ『ただの人間』であり。 奇跡的な巡り合わせの運命により、数多の英霊と関われただけに過ぎない。 魔術師のような冷酷さを持ち合わせていない。善悪で区別しない人格だからこその判断であったとしても 危険因子を野放しにする愚行を犯した。 それを切っ掛けに、藤丸立香は一部の外宇宙の神々に関心を抱かれた。 ヨグ=ソトースは、他の神格らが余計な手出しをする前に、藤丸立香に『銀の門』を開けさせようと目論んでいる。 それは藤丸立香を根源に到達させる為ではなく、自らの領域に引き込む為。 一見、穏やかな微笑と雰囲気を漂わせる不思議が詰まったように感じられるが、 藤丸立香の世界における『神』とはまるで異なる。 良心や慈悲・愛情すら持ち合わせない、高慢に気取っているつもりもなく、嘲笑の蔑みすら無い。 「藤丸立香を先に観測したのは自分だから自分が支配下に置いて当然」という醜悪な独占欲が存在する。 ……最もこれはヨグ=ソトースの意志・性格ではなく。 擬似サーヴァント――ウムル・アト=タウィルと融合により発生したもの。 元となったウムル・アト=タウィルは反社会性な人格者であり、人間として破綻している。 【容姿・特徴】 二十代ほどの年齢ながら童顔。くしゃくしゃ癖毛の黒髪短髪・紫眼。 白のオーバーコートを羽織り、黒スーツ姿の男性。 【聖杯にかける願い】 聖杯の魔力を利用し、藤丸立香を自らの神域に引き込む。 【マスター】 藤丸立香(男)@Fate/Grand Order 【聖杯にかける願い】 なし。 この特異点の解決を目的とする。 【人物背景】 人理を守り。その後、魔神柱が作りし亜種特異点を解決。 最後のレイシフトから帰還を果たしたのだが…… 【weapon】 魔術礼装・カルデア 人理継続保障機関・カルデアのマスターに支給される魔術礼装。 ペンダント 亜種特異点・セイレムで回収したペンダント。 ある少女に返し忘れた代物。 【能力・技能】 マスター適正とレイシフト適正を兼ね備えた。 しかしながら魔術師とは無縁の一般人。 良くも悪くもなく、サーヴァントとの付き合いに慣れている。 魔術師らしい冷酷さはなく。善悪で区別しない。善でありながら悪を為せる人間。
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このページはこちらに移転しました マグロ漁船は君の海を越えて 作詞/199スレ342 息継ぐ事を忘れていた、ふと鳥の声で目を覚ます 目の前に消え行く蜃気楼 懐かしい顔を映し出す 轟音とともに駆け出した 別れの距離など指一つ分 手を振る君泣き顔のまま 目を見れずそっと黙り込む 手紙を書くよ 君宛に送るよ 不確かな存在となった僕に、出来る事と言えばそれくらい 耳元すぐ傍で鳴り響く あの日のままのその時計は チリチリ弱過ぎる声で鳴く 小さな君の声思い出した 何処まで行くの 君が問うた言葉 昔から一緒だった僕らの、間にあるのはただの青 手紙を書くよ 君宛に送るよ 不確かな存在となった僕を、君はいつの日か失くすだろう 帰るべき場所もない僕に、思える事と言えばそれくらい 待つ人さえもいない僕を、静かに船は運んでいく
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216 名前: NPCさん 04/11/23 22 17 13 ID ??? ぷっち困ったちゃん報告 システムはSW>ARA 今日のコンベンションで当初SWで卓がたっていた。 でも人数が集まらず、SW卓のマスターは急遽ARAにシステム変更。 今回予告、内容への質問に対する回答にも別に問題はなかった。 ギルド構成は ウォーリア・サムライ ウォーリア・ガンスリンガー シーフ・レンジャー アコライト・セージ メイジ・サモナーの5人 クライマックスの戦闘で以下のような状態になった。 敵は火、水、土、風の塊が一体づつ。 セージによるエンサイクロぺディアは失敗、そのため敵の情報はわからない。 メイジ(俺):相手の情報分からないのでとりあえずいつもの奴しますね。マジックブラスト+ファイアウェポン GM:(スルー) 敵味方の行動を行い、一ラウンド目終了 218 名前: NPCさん 04/11/23 22 33 30 ID ??? 2ラウンド目 セージはエンサイクロぺディアを風の塊に、識別成功し、強化型エアーエレメンタルと判明。 メイジ(俺):水の塊にファイアボルトします。 GM:ちょっと、待った。識別には失敗したんだから、水の塊に火が効くとか思考するのはおかしい。そういう卑怯な行為はやめなさい!ランダムで行動するべき。はい、ダイス振って決めて メイジ(俺):へっ? さっきのラウンド(1ラウンド目ね)はみんなで水の塊に集中攻撃していたのだから、別に問題ないのでは? GM:問題おおありです。私の決定に逆らうのですか?わかりました。すいませーん(スタッフを呼ぶ) スタッフ召喚される。 スタッフ:何か問題でも? GMと俺を除く卓メンバー:GMが自分の解釈を他人に強要してごねているだけ(のです) GM:なんだよ、お前等ここ読めないのかよ!(ゴールデンルールの一文見せる) メイジ(俺):まぁ落ち着いてください。水の塊がたとえ水属性ではなく、火属性が対抗属性にならなくても私は文句ありません。 ですからいいですか? GM:うっせぇ!! おまい出て行け!! GMと俺を除く卓メンバー:出て行くのはあんただ!(です!) スタッフ:詳しいことはこちらで… わめきまくるGMの脇を二人で捕まえて退場するGM 残された卓のクライマックス。 急遽俺がGMになり、データも残されたメモから算出してことなきをえる。 酷いGMとはいえ、GM追い出した俺等がぷっち困ったちゃん 219 名前: NPCさん 04/11/23 22 36 15 ID ??? SWで5人いて、なんで不成立でARAになるんだ?… 5人いりゃ十分だと思うんだが 220 名前: 216 04/11/23 22 39 45 ID ??? 219 後出しだけど。 SWといったら誰も集まらなかった。 ならARAにしますといったら5人集まった。 SW ARA(別の) ALS HT&T ゲヘナ 2 8 4 6 5 が SW>ARA ARA(別の) ALS HT&T ゲヘナ 5 5 4 6 5 になったわけです 226 名前: NPCさん 04/11/23 22 41 30 ID ??? んん、アリアン知らないからかもしれないけど、チョット分からん。 >セージはエンサイクロぺディアを風の塊に、識別成功し、強化型エアーエレメンタルと判明。 >メイジ(俺):水の塊にファイアボルトします。 風の塊の識別に成功したのは分かるんだが、 ほかの奴が水の塊かどうかは分からんのでは? 228 名前: NPCさん 04/11/23 22 42 35 ID ??? 何レベルの話か知らんが、1Lvなら攻撃魔法は2つくらいだろうしたとえ敵が何であれ 一番威力の高いファイアボルトを撃つのは間違いじゃないと思うけどなぁ… どうせランダムでファイアボルトになってもなんだかんだと屁理屈つけてゴネそうな気が するけど。 229 名前: NPCさん 04/11/23 22 43 45 ID ??? 226 不確定名:水の塊 なんだろ 不確定名:風の塊は識別成功して、強化型エアーエレメンタルと判明した 230 名前: NPCさん 04/11/23 22 44 30 ID ??? なんかリプレイスレの二の舞になりそうな話題がw 231 名前: NPCさん 04/11/23 22 44 47 ID ??? リプレイスレのキヨマー問題がこっちで再燃しそうですなあ。 多分「火の塊」ってGMが描写しちゃったんではないかと。 まあ詳しく正体がわからなくても、「火の塊」と描写されたら、対抗属性への 攻撃は思いつくわな。 これ以上やると2日で1スレ消費しちゃう勢いが飛び火するのでやめておきますが。 233 名前: 216 04/11/23 22 46 37 ID ??? 226 GMから水の塊っていう発言されたのでそのまま記述しているだけです。 風の塊:強化型エアエレメンタル 水の塊:データ不明 火の塊:データ不明 1ラウンド目集中攻撃しても落ちなかった 土の塊:データ不明 ですね。 239 名前: NPCさん 04/11/23 22 55 26 ID ??? 228 同意。 (ARA分からない人のために) ARAではモンスターと相反する属性の攻撃には魔法防御力が0になり、 モンスターと同属性の攻撃には魔法防御力が2倍になる。 火と水、風と地、光と闇が、それぞれ相反する属性。 《ファイアボルト》=火属性の魔法。他の魔法よりもサイコロ一個分ダメージが多い。 240 名前: NPCさん 04/11/23 23 01 36 ID ??? 補足説明。 他の属性の魔法はダメージがファイアボルトより低い代わりに状態異常を引き起こす。 なお、低レベルの時は攻撃魔法をどれか一属性だけもってる、ということは多い。 スレ42
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ソフト名 ◎アーマードコア ラストレイヴン ◎アイドルマスター パーフェクトサン ◎アイシールド21ポータブルエディション ◎アガレスト戦記 マリアージュ ◎アキバズトリップ ◎アキバズトリッププラス ◎あまつみそらに!雲のはたてに ◎アンティフォナの聖歌姫 天使の楽譜Op.A ◎イース7 ◎一騎当千 Eloquent Fist ◎一騎当千 XROSS IMPCT ◎イレギュラーハンターX ◎ウイニングポスト7 2010 ◎ウイニングポスト7 2013 ◎うたのプリンスさまっオールスターアフターシークレット ◎英雄伝説 空の軌跡FC ◎英雄伝説 空の軌跡SC ◎英雄伝説 空の軌跡the 3rd ◎英雄伝説 零の軌跡 ◎英雄伝説 白き魔女 ◎エヴァンゲリオン新劇場版サウンドインパクト ◎エヴァンゲリオン序 ◎AKB1/48アイドルと恋したら特装版 ◎AKB1/48アイドルと恋したら ◎AKB1/48アイドルとグアムで恋したら特装版未使用 ◎AKB1/48アイドルとグアムで恋したら ◎AKB1/149恋愛総選挙 ◎NBAライブ09 ◎俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブル ◎俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブルが続くわけがない。 ◎俺のめいかぁEXいもうとと恋しよっ♪ポータブル ◎俺の屍を越えてゆけ ◎カオスヘッドノア ◎カオスヘッドらぶChe☆Che! ◎学王 THE ROYAL SEVEN STARS+METEOR ◎カズオ みんなに楽しい数学のパズル ◎家族計画 ◎ガチトラ! 暴れん坊教師in High School ◎カプコンクラシックコレクション ◎仮面ライダー クライマックスヒーローズフォーゼ ◎ガンダムバトルユニバース ◎ガンダムメモリー 戦いの記憶 ◎機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム ◎機動戦士ガンダム ギレンの野望アクシズの脅威 ◎境界線上のホライズン ◎境界線上のホライズン未使用 ◎ギルティギア ジャッジメント ◎キングダムハーツバースバイスリープファイナルミックス ◎クイーンズブレイド スパイラルカオス ◎CRISISCOREファイナルファンタジーⅦ ◎ゲームでも、パパのいうことを聞きなさい! ◎グランツーリズモ ◎グランド・セフト・オート バイスシティ・ストーリーズ ◎クリミナルガールズ ◎ぐるみん ◎黒子のバスケ キセキの試合 ◎クロヒョウ 龍が如く新章 ◎けいおん!放課後ライブ‼ ◎喧嘩番長3 ~全国制覇~ ◎喧嘩番長4 ~一年戦争~ ◎喧嘩番長5 ~漢の法則~ ◎喧嘩番長Bros.トーキョーバトルロイヤル ◎剣と魔法と学園モノ。 ◎剣と魔法と学園モノ。2 ◎剣と魔法と学園モノ。3 ◎幻想水滸伝Ⅰ Ⅱ ◎幻想水滸伝紡がれし百年の時 ◎剣闘士 グラディエイタービギンズ ◎コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS ◎コープスパーティーブラッドカバーリピーティッドフィアー ◎極魔界村改 ◎ココロコネクト ヨチランダム ◎ゴッドイーター ◎ゴッドイーター2 ◎この部室は帰宅しない部が占拠しました。ポータブル 学園サマーウォーズ編 ◎コンセプション 俺の子供を産んでくれ! ◎XIコロシアム ◎最後の約束の物語 ◎さかあがりハリケーンポータブル ◎咲-Saki-ポータブル ◎さくらさくら はるうらら ◎The 3rd Birthday ◎THE右脳ドリル ◎THEパズルクエスト ◎サモンナイト5 ◎CRエヴァンゲリオン 始まりの福音 ◎Jリーグプロサッカークラブをつくろう!7ユーロ ◎時限回廊 ◎七田式トレーニング右脳鍛錬ウノタンポータブル ◎実況パワフルプロ野球ポータブル ◎実況パワフルプロ野球ポータブル2 ◎実況パワフルプロ野球ポータブル3 ◎実況パワフルプロ野球ポータブル4 ◎428 封鎖された渋谷で ◎シロクマベルスターズ♪ ハッピーホリデーズ! ◎新世紀エヴァンゲリオン2 ◎スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 ◎SUDOKU 数独 ◎スタードライバー 輝きのタクト 銀河美少年伝説 ◎涼宮ハルヒの約束未開封 ◎生徒会の一存Lv.2ポータブル ◎絶対ヒーロー改造計画 ◎セブンスドラゴン2020 ◎セブンスドラゴン2020-Ⅱ ◎戦場のヴァルキュリア3 ◎ソードアートオンライン インフィニティモーメント ◎ソウルイーター バトルレゾナンス ◎ソウルキャリバー ブロークンディスティニー ◎第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇 ◎タクティクスオウガ 運命の輪 ◎ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 ◎ダンジョントラベラーズ2王立図書館とマモノの封印 ◎ダンボール戦機 ◎ダンボール戦機W ◎ダンボール戦機ブースト ◎注文しようぜ!俺たちの世界 ◎DJマックスポータブル ◎テイルズオブファンタジア フルボイスエディション ◎テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー ◎テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー2 ◎テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3 ◎鉄拳 ダークリザレクション ◎デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End ◎天誅 忍大全 ◎トークマン ◎とある科学の電磁砲 ◎とある魔術の禁書目録 ◎ときめきメモリアル4 ◎とびだせ!トラぶる花札道中記同梱 ◎ドラゴンボール タッグバーサス ◎とらドラP! ◎To LOVEる ドキドキ!臨海学校編 ◎トリコ グルメサバイバル2 ◎ナムコミュージアム ◎NARUTOーナルティメットポータブル無幻城の巻 ◎NARUTO疾風伝ナルティメットアクセル3 ◎NARUTO疾風伝ナルティメットインパクト ◎NARUTO疾風伝キズナドライブ ◎西村京太郎トラベルミステリー 悪逆の季節 ◎脳に快感みんなでアハ体験 ◎脳に快感アハ体験 ◎能力トレーナーポータブル ◎能力トレーナーポータブル2 ◎乃木坂春香の秘密同人誌、はじめました♥ ◎バーンアウトレジェンド ◎バカとテストと召喚獣ポータブル □爆脳 ◎化物語ポータブル ◎パタポン ◎パタポン2ドンチャッカ ◎パタポン3 ◎初音ミク プロジェクトディーヴァ ◎ハヤテのごとく‼ ナイトメアパラダイス ◎流行り神2ポータブル 警視庁怪異事件ファイル ◎原宿探偵学園スチールウッド ◎バレットバトラーズ 銃弾の彼方 ◎ピポサルアカデミーア ーどっさり!サルゲー大全集ー ◎ファイナルファンタジー ◎ファイナルファンタジーⅣコンプリートコレクション ◎ファイナルファンタジー零式 ◎ファンタシースターポータブル ◎ファンタシースターポータブル2 ◎フェアリーテイルポータブルギルド ◎フォトカノ ◎ぷよぷよ! 15th annversary ◎ぷよぷよ7 ◎ブリーチ ヒートザソウル ◎ブリーチ ヒートザソウル2 ◎ブリーチ ヒートザソウル3 ◎ブリーチ ヒートザソウル4 ◎ブリーチ ヒートザソウル5 ◎ブリーチ ヒートザソウル6 ◎ブリーチ ヒートザソウル7 ◎ブリーチ ソウルカーニバル ◎プリニー オレが主人公でイイんスか? ◎プリニー2 特攻遊戯!暁のパンツ大作戦ッス‼ ◎プリンセスメーカー5ポータブル ◎ブルーローゼス 妖精と青い瞳の戦士 ◎ブレイブルーポータブル ◎ブレイブブルーコンティニュアムシフトⅡ ◎ペルソナ ◎ペルソナ3 ポータブル ◎牧場物語 シュガー村とみんなの願い ◎牧場物語 ハーベストムーンボーイ ガール ◎ぼくのなつやすみ4瀬戸内少年探偵団ボクと秘密の地図 ◎僕の私の塊魂 ◎僕は友達が少ないポータブル 美少女×残念×ゲーム=超残念BOX ◎ポップンミュージックポータブル ◎舞ーHiME- 爆烈!風華学園激闘史?! ◎魔界戦記ディスガイアポータブル ◎魔界戦記ディスガイア2ポータブル ◎マクロスアルティメットフロンティア ◎マクロスエースフロンティア ◎マクロストライアングルフロンティア ◎ましろ色シンフォニー ◎街ingメーカー3×逃走中 ◎マナケミアポータブル+ 学園の錬金術士たち ◎魔法少女まどか☆マギカポータブル ◎魔法少女リリカルなのはA'sポータブル ザバトルオブエース ◎マリッジロワイヤル プリズムストーリー ◎メダルオブオナーヒーローズ ◎密室のサクリファイス ◎ミッドナイトクラブ L.A.リミックス ◎みんなのゴルフポータブル2 ◎メタルギアソリッドポータブルOPS ◎夢現回廊 ◎メモリーズオフゆびきりの記憶 ◎名探偵コナン 過去からの前奏曲 ◎モノクローム ◎桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻! ◎モンスターハンターポータブル ◎モンスターハンターポータブル2rd ◎モンスターハンターポータブル2rdG ◎モンスターハンターポータブル3rd ◎屋根裏の彼女 ◎遊戯王デュエルモンスターズGXタッグフォース3 ◎遊戯王ファイブディーズタッグフォース4 ◎遊戯王ファイブディーズタッグフォース5 ◎遊戯王ファイブディーズタッグフォース6 ◎らき☆すた ネットアイドルマイスター ◎ラストランカー ◎ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団 ◎ルミネス ◎レアランドストーリー 少女の約定 ◎恋愛0キロメートルポータブル ◎ロードオブアルカナ ◎ロードオブアポカリプス ◎ロウきゅーぶ! ◎ロコロコ ◎ロコロコ2 ◎ロックマンロックマン ◎ワールドサッカーウイニングイレブン10 ◎ワールドサッカーウイニングイレブン2010蒼き侍の挑戦 ◎ワールドサッカーウイニングイレブン2014蒼き侍の挑戦 ◎ワイプアウトピュア ◎ワンピース ロマンスドーン 冒険の夜明け
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『白い海を越えて』 その1 _______________________________ 11 :試作な俺[]:2010/12/13(月) 20 53 34.49 ID HY8HYpfhO 前回の簡単な粗筋 バルクホルンの特訓受けたり 固有魔法の説明したりした 俺「協力して戦えるようにしないとなー」 坂本「アイツ戦闘中に正確変わり過ぎじゃね?」 宮藤に色々カミングアウトしたり 遠くからしか攻撃してこないネウロイが出たりして ダルシム「バスターライフルの狙撃モードで狙撃させます」 サーニャも来る事になって エイラ「私も行くぞ!」 3人で夜間哨戒する事になったとさ 12 :-Prototype-試作品-11話-白い海を越えて[]:2010/12/13(月) 20 55 36.99 ID HY8HYpfhO ブゥーーン…… すっかり暗くなった空を、3人は徐々に高度を上げながら飛び続けている 雲の下は真っ暗闇で、光源はストライカーユニットに付いた航空灯のみだ 俺(こうも暗いと、あの時の事を思い出しちまうな・・・) 俺(あれからもうだいたいニ年、か) エイラ「雲の上に出るゾ」 俺「おー」 サーニャ「・・・・・」 ボフッ ブゥーーン…… <高空> 俺「うわぁ………………」 雲の上に出た。 そこは、月明かりに照らされた一面真っ白な世界。空には無数の星が輝く 壮観な風景に、俺は思わず感動の声を漏らす 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 20 56 31.61 ID 9DcHvhBK0 支援 14 :-Prototype-試作品-11話[]:2010/12/13(月) 20 57 54.94 ID HY8HYpfhO 俺「真っ白な雲がどこまでも広がっている・・・。すげー……、まるで白い海みたいだ。綺麗だなぁー・・・・・ん?」 俺「うおっ、月でかっ!明るっ!」 エイラ「随分と楽しそうダナ」 俺「そりゃこんだけ綺麗だったらな。景色で感動したのなんて、初めて海を見た時以来だ……」 エイラ「夜の空はニガテじゃなかったのか?」 俺「こんな綺麗な空は初めてだしな。それに―――」 サーニャ「それに・・・?」 俺「2人が居るからな。俺1人じゃ絶ぇーっ対、こんな所まで来られなかったよ」 俺「なんつーか・・・・・、ありがとうな?エイラ、サーニャ」 サーニャ「・・・ふふふっ」 クスクス 俺「? ・・・なんで笑うんだ?」 エイラ「おまえ、去年の宮藤と全く同じこと言っているゾ」 クスクス 俺「へぇー」 俺(アイツと、か・・・) 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 20 58 52.39 ID SVXeGzfX0 バスタァァァァシエンダァァァァ!!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 16 :-Prototype-試作品-11話[]:2010/12/13(月) 20 59 05.92 ID HY8HYpfhO ―――――――――――――――――――― <翌朝、エイラ・サーニャの部屋、兼臨時夜間専従員詰め所> 俺「あー……、眠い。マジ眠い。昨夜は結局何も出て来なかったし」 フラフラ エイラ「そんな都合よくすぐに出てきたりはしないっテ」 俺「あ、もうダメだ。寝るネルねる・・・ねる、ぽ・・・」 ドサッ 俺「(-.-)zzZ」 俺はソファーに倒れ込むと、すぐにそのまま眠り出した エイラ「ふわぁー……、私達も寝るかぁ・・・って」 サーニャ「スー・・・、スー・・・」 エイラ(もう寝てる・・・) エイラ「ふふっ、おやすみサーニャ」 ニコッ 俺「残念、それは私のお稲荷さんだ・・・」 ムニャムニャ エイラ(ホントどんな夢見ているんだコイツ) ―――――――――――――――――――― 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/13(月) 20 59 54.68 ID rlxVCy6b0 変態仮面ェ…… 18 :-Prototype-試作品-11話 13 15 支援多謝![]:2010/12/13(月) 21 03 03.94 ID HY8HYpfhO ―――――――――――――――――――― エイラ「ん・・・・・」 パチッ エイラ「・・・・・」 ボーーッ エイラ(まだ明るい……。ちょっと早く目が覚めちゃったナ) エイラ(あれ?) ふとソファーの方を見るが、そこに眠っている筈の男の姿はなかった エイラ(アイツ・・・、どこ行ったんダ?) サーニャ「スー・・・、スー・・・」 ガチャッ、ソローリ、ソロリ…… ドアが静かに開き、誰かが忍び足で入ってきた エイラ(誰だ?) 寝ぼけ眼で確認する。タオルで隠れて顔は見えないが、華奢な体つきと、白い肌が見える エイラ(アレ?こんな奴、知らないゾ・・・) エイラ「誰だ?」 ?「ん?」 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/13(月) 21 04 56.10 ID oCrXkjjmO 支援 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 21 06 42.39 ID 9DcHvhBK0 支援 しかし人がいないな 21 :-Prototype-試作品-11話 支援感謝![]:2010/12/13(月) 21 08 07.31 ID HY8HYpfhO 俺「あー…、悪い。起こしちったか」 ポカポカ エイラ「って、ええっ、俺ェ!?」 俺「……どーした?そんな声出して」 エイラ「っだってオマエ……その・・・」 エイラ(女にしか、見えなかったゾ……) 俺「?」 エイラ「……風呂に行ってたのカ?」 俺「おう。おまえらも行ってきたらどうだ?気持ちいーぞ」 エイラ「私は風呂よりサウナ派なんだけどナ」 俺「サウナ……?何それ」 エイラ「ほぅ・・・、俺はサウナ知らないのカ」 俺「?」 サーニャ「ん・・・」 ムクリ 俺「あ、起きた」 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 21 12 54.20 ID Pq5Gv3/n0 支援 24 :-Prototype-試作品-11話[]:2010/12/13(月) 21 13 24.24 ID HY8HYpfhO ―――――――――――――――――――― 俺(暇だ・・・) 俺(あいつらサウナとか言うのに行っちまったし。1人じゃ退屈だなー) 俺(今日も夜間哨戒かぁ) 俺(昨日はネウロイ出て来なかったけど・・・。γ-グリフェプタン飲まないで済んでラッキーだったかな……) 俺(・・・・・・・) 俺「あ゙ー止めだ止めだ!考えても何も変わらねえってーの!」 ブンブン 俺「・・・ん?何だコレ」 ガチャッ サーニャ「ん・・・・・」 エイラ「ふぃー・・・。さっぱりしたぁーって、何見てるんダ?」 俺「なぁ、これ何だ?」 エイラ「何だ。チェス知らないのか」 俺「ちぇす?」 エイラ「ボードゲームの一種だよ。やってみるカ?」 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/13(月) 21 16 30.87 ID rlxVCy6b0 支援 諦めたらそこで妄想終了じゃよ 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 21 16 37.57 ID 9DcHvhBK0 25 どうしてそこで諦めるんだそこで! 28 :-Prototype-試作品-11話 支援感謝なんダナ! 25頑張ってー[]:2010/12/13(月) 21 19 21.37 ID HY8HYpfhO ―――――――――――――――――――― 俺「チェックメイト」 エイラ「グヌヌヌヌヌ・・・!」 プルプル サーニャ(また、この人の勝ち……) エイラ「おまえ、チェス知らないって嘘だろ」 俺「違うけど?」 エイラ「全く知らない奴に三回も負けるかよー……」 俺「こんなんルールさえ分かってりゃ簡単じゃーん」 エイラ「むぅー……」 エイラ(何だよコイツ、ますます訳わかんないゾ……) 俺「もう一戦やるか?」 エイラ「当たり前だ!勝ち逃げなんてさせないからナ」 ガチャッ シャーリー「夕方だぞ。起き―――って、もう起きてたか」 エイラ「あ、もう夕方か」 俺「とりあえず、勝負はお預けだな。飯食いに行こーぜー」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 21 19 35.44 ID nQ3g3R/D0 支援 ワードがエラー吐いて書き貯め分がorz 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 21 20 22.64 ID SVXeGzfX0 だからあれほどバックアップを(ry 35 :-Prototype-試作品-11話[]:2010/12/13(月) 21 25 51.62 ID HY8HYpfhO <食後> コトッ 俺「何コレ?」 宮藤「ヤツメウナギの肝油。ビタミンたっぷりで目に良いんだよっ」 エイラ「うへぇ~……。またこれカ・・・」 俺「……なんか生臭くねーか?」 バルクホルン「魚の油だからな。だが栄養はちゃんとあるぞ」 俺「ふーん?」 グィッ 俺「ブホォァ!」 ブフーーッ! 宮藤「わっ!俺さん大丈夫!?」 バルクホルン「コラ!吹き出すな! ああもう、急にそんなに飲むから……。仕方がないな」 フキフキ ペリーヌ「なんてお下品な・・・!」 プルプル 俺「な、何だよコレ・・・」 ポタポタ エイラ「何してるんだアイツ……ウっ(マズい)」 サーニャ(マズい……) <夜間哨戒中・高空> 俺「やっほーーい!」 ⊂(^ω^ )二⊃ブーン♪ エイラ「またそんなにはしゃいで・・・、何が楽しいんだ?」 俺「昨日はいつ敵が来るかと集中してて、あんま自由に飛べなかったしー」 クルクルクルクル エイラ「あまり気を抜き過ぎるなよ。作戦行動中だぞ?」 俺「わかってるよーっと。でも、自由に飛ぶのは好きなんでな」 ⊂(^ω^ )二⊃ブーン♪ エイラ「本当にわかってるのか?アイツ」 サーニャ「楽しそう・・・」 エイラ「確かにアイツ、本当に楽しそうだナ」 (まるで、子供みたいにはしゃいじゃってサ) エイラ「ま、確かに飛ぶのは私も嫌いじゃないけどナ」 俺「良いよな。誰かと一緒に飛ぶのってさ、それだけで心強いや」 俺「1人の・・・・・。1人ぼっちの空は、怖いモンだ」 エイラ「…………?」 俺「そう考えると、サーニャは立派だなー。いつも1人で飛んでいるんだろ?」 サーニャ「任務だから」 俺「それでも立派だよ。凄いよなー。そんな可愛いのに」 エイラ「そうだ。サーニャは凄いんだゾ?そして可愛い」 サーニャ「2人共・・・///」 俺「俺だったら絶対ムリダナ。この静けさが、逆に怖くなるよ」 エイラ「怖いのカー?」 俺「ああ。まるで誰もいない1人ぼっちの世界。場を独り占め出来るという感動よりも、人肌が恋しくなるね」 エイラ「おまえ怖がりなんだナー」 ニヤリ エイラは少しからかうように言う。だが――― 俺「ああ、本当にな。とんだ臆病者だよ俺は」 エイラ(・・・何だよ、張り合いがないナ……) サーニャ「大丈夫」 ギュッ 俺「へっ?」 エイラ「あっ!」 サーニャ「今は、私達が居るから」 そう言ってサーニャに手を握られた 俺「あ、ああ。……アリガト」 エイラ「むー・・・」 ギュッ 俺「……エイラ?」 エイラ「ホラ、これで怖くないだろ」 俺「別に、今は怖かったわけじゃ……」 エイラ「怖がり」 俺「うっ・・・」 (確かに自分で言ったけど、こうやって改めて他人に言われるのは良い気分じゃないな・・・) エイラ「ヘータレーー」 俺「ヘタレ……って、おまえには言われたくはねーよ」 エイラ「何がだよ」 俺「見てりゃ俺でもわかるぞ?おまえってサーニャの事―――」 ヒソヒソ エイラ「わーー!わー、わー、わぁーーー!!」 バッ 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/13(月) 21 43 51.08 ID oCrXkjjmO 支援支援 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/13(月) 21 44 19.86 ID rlxVCy6b0 エイラは可愛い 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/13(月) 21 46 53.59 ID Ev8oG46FO 支援 43 :-Prototype-試作品-11話 支援感謝なんだぜ[]:2010/12/13(月) 21 47 36.36 ID HY8HYpfhO 俺「ん゙んっ」 ムゴムゴ エイラ「おまえ、いきなり何言いだすんだよー!」 ヒソヒソ 俺「・・・プハッ!ひょっとして、バレてないつもりだったか?」 ヒソヒソ エイラ「寄りによって、おまえみたいな鈍感な奴に言われるなんて・・・」 ヒソヒソ 俺「は?俺が鈍感?」 ヒソヒソ エイラ(自分は宮藤に好かれているの気がついてないクセに・・・) エイラ(まぁ本人も自覚無さそうだけど) キュィーーン・・・ 俺「で、おまえって何?結局サーニャが好きなの?」 ヒソヒソ エイラ「え、あっ、わ、わわわわ私は―――」 サーニャ「2人共!」 エイラ「サ、サーニャ?」 俺「まさか聞こえてた?……って、それは……」 サーニャの頭の魔導針が赤く点滅し、反応している。つまり――― サーニャ「・・・シリウスの方角15000に、ネウロイと思しき飛行物体。数……1」 俺「15000って、確か例のネウロイが仕掛けてくる・・・。シリウスってどっちだ?」 サーニャ「あっち」 スッ エイラ「んー……、遠すぎて何も見えないゾ・・・」 俺「いや……。光が見えた、わかるか?」 エイラ「へっ?・・・っ!!」 エイラの未来予知に何かが引っ掛かった 俺「ビームが来る!散開しろ!」 繋いでいた手を離し、2人を散開させると――― ビシュゥゥゥゥン!! 俺「ちぃ!」 ビュゥーン! その直後に遠方から飛来した紅いビームが、3人の飛んでいたコースを走り抜けた 俺自身もギリギリなんとかかわす 俺「来やがったか」 サーニャ「ネウロイよ・・・!」 俺「見なくてもわかる!追撃来るぞ!」 45 :-Prototype-試作品-11話 ここら辺スーパー厨二タイム[]:2010/12/13(月) 21 58 10.94 ID HY8HYpfhO 超長距離からのネウロイのビームを、3人はかわし続ける エイラはサーニャにくっついて、未来予知でビームの軌道を先読みして避けている 俺(あいつらは大丈夫そうだな・・・。こっちを見てないのは好都合だ) ビームを避けながら、そっと懐から1つのプラスチック容器を取り出す γ-グリフェプタン――――――強化ウィッチである俺中尉が、ネウロイと交戦する際に服用を義務づけられている、『覚醒薬』である 俺はネウロイのビームと、2人の視線に気を配りながら、容器を折り開けて中身を飲み干す ――――――――――γ-グリフェプタン・投与―――――――――― そしてバスターライフルを右手に持ち替えると、魔導変換を開始する 俺「魔導変換開始・・・」 一般的なウィッチが魔導変換をすると、一発撃つ分のチャージにも10分以上は掛かる。 しかもシールド使用不可、移動不可、ネウロイに狙われやすくなるなどのデメリットが多い しかし俺は、飛行してビームを回避しながらも変換を着々と進める しかも今はγ-グリフェプタンの効果の1つ、『固有魔法の更なる効果倍増』により、 非服用時は2~3分かかるチャージ(※7話)を、十数秒で完了出来る 俺「魔導変換、完了」 そして、チャージが完了した サーニャ「ネウロイとの距離、15000のまま。やっぱり接近して来ない・・・」 エイラ「本当に遠くから撃ってくるだけカ・・・。俺、撃てるか?」 俺「ハッ!任せとけよ」 ジャキッ ライフルを構え、魔導スコープを覗き込む。 ビームの飛んでくる方角。遥か遠くの空に、ネウロイの姿を確認した。機械の花のような、奇妙な形をしている 俺「へっへへへ!見つけたぜぇ!?一殺(イチコロ)にしてやんよぉっ!」 エイラ(人が変わってる・・・、癖なんだっけ?) サーニャ(・・・・・) γ-グリフェプタンには精神高揚の効果もあるため、服用後は恐れなどの感情を麻痺させ、さながら死を恐れない狂戦士のように戦う事が可能になる しかし、冷静な判断力も麻痺させてしまうなどの難点もあるが 俺「ロングレンジブラスト・・・。ぶち抜けよおおおおおおぉッ!!!」 ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオァーーーッ!! 収束された青白い光が、遥か遠くのネウロイ目掛けて一直線に駆けていった エイラ「やったカ・・・?」 ビシュゥゥゥゥン!! 俺「っ!」 サッ サーニャ「ネウロイ、依然健在。距離は15000のまま」 エイラ「おい、外したぞ!」 俺「ちぃっ…!もういっちょぉ!」 魔導変換開始――――――――――――――――――――完了 俺「ハァ・・・、ハァ・・・」 ケホッ、ゴホッ、ゴホッ…… 俺「ターゲット、ロック―――」 キュィーーン・・・ サーニャ「ネウロイの反応消失。逃げたみたい」 エイラ「何やってんだよー……」 エイラ(あのおっさん、何が「彼なら出来る」だよ。逃げられてるじゃないカ・・・) 俺「ケホッ、ゴホッゴホッゴホッ・・・ガハッ・・・!」 エイラ「って、オイ。大丈夫か?」 急に激しく咳き込みだした俺の背中を、エイラが心配そうにさすろうとする 俺「っ!」 バッ エイラ「わっ」 俺はエイラの手を払いのけると背中を向け、もう1つのプラスチック容器を折り開けて、バレないように中身を飲み干した エイラ「何だヨー!人がせっかく心配してやったのに!」 プンスカ 俺「ケホッ・・・。すまん、心配してくれたのに」 サーニャ「大丈夫・・・?」 俺「……ああ、もう大丈夫。心配してくれてありがとな。エイラ、サーニャ」 エイラ「……まぁ、大丈夫ならいいけどナ」 俺「悪いな。俺のせいで……仕留め損なっちった」 サーニャ「私達こそ、何も出来なくてごめんなさい・・・」 エイラ(サーニャ・・・) 俺「いいんだよ。これは、俺の役目だからな」 俺「明日こそ仕留めてやるさ。だからエイラ、いざという時はおまえがサーニャを守れよ?俺は狙撃に集中しなくちゃならねえしな」 エイラ「おまえに言われるまでも無く、サーニャは私が守るからナ!」 俺「ははっ、その意気込みなら問題は無さそうだな」 ハハハ エイラ「むぅー・・・・・」 ―――――――――――――――――――― 基地に帰還した俺達は簡易報告書を書き終えると、安眠を求めて部屋に戻った ガチャッ 俺「ふわぁ~・・・。眠っ・・・」 トテトテ エイラ「あっ、ちょっと待て」 ソファーに倒れ込もうとする俺を、エイラが呼び止める 俺「んー……?」 エイラ「私のベッド、使っていいゾ」 俺「へ?」 キョトン エイラ「サーニャがな、1人だけソファーは可哀想だって。だから……いいゾ」 俺「マジでか・・・。いいの?」 エイラ「いいんだヨ。私はサーニャと2人で寝るから」 俺「ひょっとして……それが目当てか?」 エイラ「気を使ってやってんだよバカ」 エイラ「……まったく、少しは素直に―――」 俺「いや、とても嬉しいよ。ありがとう、エイラ」 ニコッ エイラ「へっ?」 俺「そんじゃ、ご好意に甘えるとしますか」 ヒョイッ ボフッ 俺「じゃあ、オヤスミ~……」 俺「(-.-)zzZ」 エイラ(・・・・・何なんだヨ) エイラ(・・・私も寝よう) ―――――――――――――――――――――――――――――― (あれ・・・?) (どこだ?ここ・・・) どこか見覚えのある空を、俺は飛んでいる いや、正確には浮かんでいるか 自分の体は無く、まるで映画でも見ているかのように、意識だけが一人歩きをしている (ここは、確か・・・) チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! (!?) (この音は、確か・・・) ?『アッハッハッハハハハハハ!!!』 (あれは・・・) ?『落ちろってんだよ!屑ゴミ共がぁっ!』 ストライカーを履き、大型のガトリングガンを両手に振り回し、ネウロイを次々と叩き落としていく1人の少年が居た ?『オラオラオラァ!!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! ネウロイ「――――――――――」 ビシュゥン! ?『はぁ?』 ヒョイッ ?『なんだぁ?バカか!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! パキィン! パシュゥーン・・・ ?『へっ!雑魚が』 ビシュゥン!ビシュゥン! ?『あン?』 新手のネウロイがまた現れ、少年に対して攻撃を開始する ?『へっへへ・・・、また来たキタ!新しい黒いヤツが・・・ふひゃはははははははははははは!!!』 ネウロイ「――――――――――」 ?『死にたいんなら、遊んでやるよぉ!』 ビシュゥン! ?『外れてるよ?』 ヒョイッ ?『沈め!沈め!沈めえぇぇぇっ!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! ?『目障りなんだよ黒いのがぁ!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! 狂気の笑いと叫びをあげながら、ネウロイを一方的に蹂躙していく1人の少年。その少年の顔には見覚えがあった いや、見間違える筈が無い。俺は誰よりもその顔を知っている。それは――― (昔の……俺・・・・・) 俺(昔)『バカが!それが攻撃かぁ!?』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! 俺『落ちろぉーー!!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! 俺『ウザいんだよっ!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! 俺『ほら、ほら、ほらーっ!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!! ―――――――――――――――――――― やがて、昔の俺は全てのネウロイを撃滅した。空に静けさが戻り、静寂が訪れる (1人って事は、二年前くらいか・・・・・・・) 俺『オーイ!居るんだろ?黒いの!出て来いよ!』 俺『まさかもう終わりだってんじゃねぇだろうなぁ!出て来てさぁ、俺と戦えよ!戦わせろよ!』 (・・・・・!) 俺『オイ居るんだろぉー!?早く出て来いよっ!楽しませてくれよ!』 しかし、その呼び掛けに応える者はいない。 周りにはネウロイどころか人1人おらず、ひたすら静寂が続く 俺『オイ、ふざけんなよ・・・・・!』 (そうか。この時の俺は……) 俺『オイ!ちゃんとやれよ・・・。なめやがって・・・!』 俺『こんなんじゃ……、こんなんじゃさぁ・・・』 (・・・・・) 撃って、殺して、壊して、ただ全てを破壊し続ける しかしその果てには、何も残っていない。「無」だけ。彼は結局孤独なままだ 俺『楽しめねぇだろうが・・・!』 俺『満足、出来ねぇだろうが・・・・・!!』 俺『糞が・・・!』 俺『クソがアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああぁぁぁっ!!!!!』 空は何も応えてはくれない 彼の叫びが、空に虚しく響き渡り続けた いつまでも いつ、までも…… (・・・・・) シュン! (場所が、変わった!?) また別の場面に移る。今度は夜。無人島と思しき島の上空だ (今度は一体―――) チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!! (! また……) 俺『はぁ…、はぁ…』 またしても昔の自分がネウロイと戦っている。相手は超大型ネウロイ1。しかし、先ほどとは明らかに様子が違う (!? この島とこのネウロイ・・・。これは、まさか) (まさか・・・・・!) 意識を動かし、辺りを見渡す。すると――― 少女『・・・・・』 フルフル (!!!) ―――居た 昔の俺と巨大ネウロイの交戦地点から離れた海上の中空に、1人のウィッチと思しき少女が怯えて制止している 昔の自分は、まるでその少女を守るかのように戦っていた 271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/14(火) 12 26 18.33 ID iHRbo0DLO 支援するしかないな!! 272 :-Prototype-試作品-11話 271支援感謝![]:2010/12/14(火) 12 29 13.22 ID e6u3KJuTO (オイ、嘘だろ・・・。何でまた、ここに・・・) 俺『来るんじゃねぇよおおお!!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!! 両手のガトリングガンを、目の前の巨大ネウロイ目掛けて連射する チュン!チュン!チュン!チュン! しかし、効果は今一つのようだ ビシュゥゥゥゥン!! 俺『ちぃっ!!』 サッ 避けたビームが、その先の海岸を削り、大穴を空けた 俺『クソ!しつこいんだよてめえ!!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!! (ダメだ!そのネウロイにそんなのは効かない、あいつと一緒に逃げろ!) 俺『糞・・・!この野郎ぉっ!』 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!! (頼むから逃げろ!戦うな!!) (あいつと一緒に逃げるんだよ!もう戦うなぁっ!!逃げろぉっ!!逃げてくれ!) (逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!) 必死になって昔の自分に叫ぶが、届く筈も無い やがてネウロイは、怯え続ける少女へとその狙いを変えた 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/14(火) 12 30 55.51 ID t2pnMQiBO 支援 274 :-Prototype-試作品-11話 273支援ありがとう[]:2010/12/14(火) 12 35 13.41 ID e6u3KJuTO ギュイーン・・・! 巨大ネウロイは少女目掛けてビームを収束させ、今にも発射しようとしている 少女(ひ・・・!) ガクガク 俺『ハァ…ハァ…!この野郎・・・やらせるかよっ!』 ビュゥーン 俺が間に割って入り、シールドを展開した (防ぐなアアアアアああああああああああああああっ!!! 避けさせろオオオオオおおおおおおおおおおおおっ!!!) ネウロイ「――――――――――」 ビシュゥゥゥゥンッ!!! ネウロイの放ったビームは――― 275 :-Prototype-試作品-11話 ちょっとグロ?[]:2010/12/14(火) 12 40 16.54 ID e6u3KJuTO ネウロイの放った収束ビームは――― 俺の脆弱なシールドなんて軽く貫通し 俺のすぐ横を通過した そして「それ」は――― 俺が必死に守ろうとしていた少女 ネウロイに怯えてしまっていた少女 その少女に迫り――――― そのまま彼女の左半身を――――― 消し飛ばした 俺『あっ・・・・・』 俺は振り返る。そして目に入ったのは、守りたかった少女 「それ」が壊されて、海に落ちていく光景だった 少女「ゼ……、ロ・・・・・」 それが、少女の最期の言葉だった 思わず手を伸ばす。だがその手は彼女に届きそうで、届かない 少女だった「モノ」は、そのまま海に落ちていき、暗闇に消えた 俺『う・・・あ、ああ・・・、アン、ジェ・・・・・』 (あ、ああ・・・・・) 俺『よくも・・・、おまえ。よくも、よくも・・・!』 (俺は……また・・・) 俺『ゆる、さねぇぞ・・・』 (救え、無かった・・・) 俺『・・・殺す』 俺『殺す、殺す、殺す、殺す、殺す』 俺『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す』 俺『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス』 俺『楽には殺さねえぞ・・・!』 俺『ぶっ殺してやる!!』 俺『ぶっ殺してやるぞてめえ!!!』 俺『コロシテヤル!!!!!』 俺『ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!』 ググガ……ゴゴ・・・ かつて無い程の殺意に取り憑かれた俺の頭上に、超大型ネウロイをも遥かに凌駕する、 巨大な魔力の塊が出現した 俺『・・・死ね』 青白い輝きを放つそれを、超大型ネウロイに叩きつけるように振り下ろした ネウロイ「――――――――――」 ビシュゥン! 超大型ネウロイは、ビームをそれに向けて乱射する。しかし、その莫大なエネルギーの塊は、そんなものを物ともしない 俺『死ねッ!シネッ!!』 ネウロイ「― ―― ― ―― ― ―― ―」 ネウロイに直撃したそれは、何にも阻まれる事無く装甲を消滅させて行く ネウロイが悲鳴とも取れる、甲高い耳障りな叫びをあげる 俺『しね死ねシネ死ね死ね死ねしね死ねシネ死ね死ね死ねしね死ねシネ死ね死ネィィ!!!!』 ネウロイ「―――― ――― ―― ― 」 それは容赦なくネウロイの体を削り取って行った そして、超大型ネウロイは消滅した。 光の粒子に化ける事もなく、文字通りに跡形も無くこの世から「消えた」。 俺『あっはははは!あハっ、あはははははハハハハはははッ!!』 ネウロイを完全消滅させたそれはまるで衰えることは無く、下にある孤島へと真っ直ぐ向かって行く そして――――― __,, ======== ,,__ ...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐... ..‐´ ゙ `‐.. / \ .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ´ ヽ. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;...... ;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙ ゙゙゙゙゙;;;;;; ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙ ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;. ||i .i| ;il|l||;(゙ `;;i|l|li||lll|||il;i ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;; `ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;, ,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii ;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´ 俺『は・・・っ?ははっ?あははっ!あっははははは!』 俺『あは、へはははハハハハ・・・』 俺『島が・・・消し飛んじったよ・・・。はは、アはははは』 俺『アハハハハハハっ!アはっ、あッはハハはハははハはははっ!!』 俺は狂ったように笑い続ける その頬に、涙が伝っていることにも気がつかないで (俺この時、泣いていたのか・・・) サアアアアアァ・・・・・ やがて、雨が降り始める。彼の狂気、怒り、涙を洗い流す雨が 慟哭ノ雨に打たれて、彼の狂気は薄れて行く 俺『あはははははっ!あはっ、あははっ!あっはっはっはっはっはっはっはっ・・・』 俺『ハハ、は・・・っ 』 俺『はは・・・・・』 そして昔の俺の笑いが止まる やがて、雨に遮られて彼の姿は見えなくなった